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令和3年第130回定例会(第3日目) 本文 開催日:2021年12月15日
令和3年第130回定例会(第3日目) 名簿 開催日:2021年12月15日

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  1. 香美町議会 2021-12-15
    令和3年第130回定例会(第3日目) 本文 開催日:2021年12月15日


    取得元: 香美町議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-18
    2021年12月15日:令和3年第130回定例会(第3日目) 本文 最初のヒットへ(全 0 ヒット)                               午前9時30分 開議 ◎議長(西谷 尚) おはようございます。  ただいまの出席議員は14人であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。      ──────────────────────────────  日程第1 会議録署名議員の指名 ◎議長(西谷 尚) 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、香美町議会会議規則第125条の規定により、議長において、南垣誠君、小谷康仁君を指名します。      ──────────────────────────────  日程第2 諸般の報告 ◎議長(西谷 尚) 日程第2 諸般の報告を行います。  本日の議事日程はあらかじめ議場配付いたしておりますので、ご確認ください。  次に、徳田喜代子君より入院治療のため欠席する旨、届出がありましたので、許可いたしております。  また、上田勝幸君より葬儀のため欠席する旨、届出がありましたので、許可いたしております。      ──────────────────────────────  日程第3 一般質問 ◎議長(西谷 尚) 日程第3 一般質問を行います。  それでは初めに、松岡大悟君の一般質問を行います。  松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) おはようございます。議席番号10番、松岡大悟です。通告に従いまして、第130回12月定例会一般質問をさせていただきます。  毎年師走に入ると、もうこんな時期か、早いなと思いますが、今年は、4月の選挙に始まり、5月からは香美町議会議員として初めての議会や委員会等の議員活動を経験し、特に1年の早さを感じた年でありました。今回の一般質問が3回目となり、いまだ緊張を隠せないところですが、この議場だけではなく、オンライン中継やアーカイブの動画で町内外の方々が視聴されていることを忘れずに、しっかりと町行政の施策に反映されるような質問を心がけていきたいと考えています。
     今回の質問項目は、香美町文化財保存活用地域計画について教育長にお伺いします。昨年令和2年12月に作成された香美町文化財保存活用地域計画は、同月、文化庁長官に答申され、認定されました。その中から、無形民俗文化財について3点お伺いします。町内には、数多くの無形民俗文化財が各地域で残されています。代表的なものでいえば、令和2年に国指定となった香住区鎧の麒麟獅子舞があります。これは因幡文化圏の影響下から伝播し、今もなお受け継がれています。兵庫県指定の香美町の三番叟は、町内7か所で継承されており、毎年秋祭り等で奉納されています。村岡区、小代区に多く伝承される芸踊りは、お盆の時期に催される盆踊りであり、そのほかにも、各自治区で毎年行われる秋祭り等もこれに当たります。これらの多くは、厳しくも豊かな自然の中で五穀豊穣や安寧を願い、日々の労苦をいたわり、地域の絆で伝統芸能として大切に守ってこられました。各地域、自治区等で長きにわたり継承されてきた伝統芸能ですが、少子・高齢化の波は避けられず、組織の高齢化、人材不足によって歴史を紡いでいけない状態も既に起こっております。そこで、教育長に伺います。  (1)無形民俗文化財の保存に関する課題を伺う。  (2)無形民俗文化財の保存に関する具体的支援策を伺う。  (3)無形民俗文化財の活用に関する具体的な支援策を伺う。  以上3点、答弁をお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) おはようございます。よろしくお願いします。松岡議員の質問にお答えをします。丁寧に今お話をされた部分と重なることを幾つか言うかもしれませんが、よろしくお願いします。  まず最初に、文化財の保存に関する課題ということについてお話をします。香美町内の無形民俗文化財のうち、国指定は、因幡但馬の麒麟獅子舞である、香住区鎧に伝承される、先ほども言われました、鎧麒麟獅子舞1件、それから県指定として町内7か所で伝承される三番叟、香美町の三番叟として一括で1件、町指定は村岡区柤岡で伝承される柤岡芸踊りなど、5件が指定されています。また、指定されていない文化財を386件把握しております。先ほどもありましたように、令和2年12月に文科省の認定を受けた香美町文化財保存活用地域計画では、無形民俗文化財や他の未指定文化財を取り巻く環境を含めたものを歴史文化として捉え、保存活用の対象としています。無形民俗文化財の保存に関する課題として、まず1つ目に、把握できていない無形民俗文化財があるということ。2つ目に、価値が評価されていない、もしくは過去に評価されたが、伝わっていないのではないかということ。3つ目に、過疎化、少子・高齢化により後継者がいないということ。4つ目に、集落機能の休止などにより伝承及び継承ができていないということ。5つ目に、用具の修理などに費用がかかるなどの課題があるということが課題だとして捉えております。  2つ目に、保存に関する具体的支援策ということですが、課題に対応する保存の具体的な支援策として、1つ目に、未指定の文化財の把握をするということ。2つ目に、調査による評価と文化財の指定を行うということ。3つ目に、出前講座などの歴史講座の開催や、講師の派遣による文化財の周知を行うということ。4つ目に、集落の歴史文化の記録方法を検討していくということ。5つ目に、所有者、管理者が実施する衣装などの整備事業に対する補助金の交付を行っていくということ。6つ目に、課題などを共有するための保存団体ネットワーク化などに取り組んでいくということを考えております。  最後に、活用に関する具体的な支援策ということでお答えします。保存が図られている文化財を活用するための具体的支援策として、1つ目に、イベント等民俗芸能団体の出演依頼があった際の保存団体と連絡調整を行うということ。2つ目に、ふるさと教育で実施しているふるさと語り部講座などの活用を行うということ。3つ目に、出前講座などの歴史文化講座の開催や講師の派遣などに取り組んでいるということ。また、特に町内7か所で伝承されている三番叟については、昨年、今年はコロナ禍のために作成はしていませんが、上演される日程を周知するためにポスターを作成して啓発を行っています。これが今のお答えになります。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) 今、答弁いただきまして、今回は保存に関することと、それを活用すること、2つのテーマがあります。まずは、(1)(2)の保存に関するところなんですが、やはり最大の課題は、人材不足であるかなと僕は考えます。とした中で、各自治区であったり、その組織の中で今まで長く継承されてきたことで、人材がなかなか今はいないと、それを継承していく人材がいないというところはあると思うんですけれども、ここに関しては、それぞれの組織という立場、当町行政という立場の中で、いかに自治区の中で形を変えながらでも継承していくかということが肝心かなというふうに思っていまして、例えば、なかなか組織内だけで、それぞれの組織の中で協議はされていると思うんですけれども、自分たちで見いだせないときに、他地域の事例であったりとか、人材不足の問題というのは、香美町だけの問題ではなくて全国的に当然あるはずで、その中で途絶えてしまったものもあれば、うまい形で継承されているものも当然あると思うんです。そういう情報も、それぞれの組織がそれぞれで考えながらやっていきなさいというわけでもなく、それぞれの組織、自治区の中での継承されている伝統芸能という側面もあるんですけれども、香美町としても、やはりそれは町の宝であるという、その中で保存活用の計画ができたということは、町行政としてやはりそういう情報を提供いただけたりというようなことも必要になってくるのではないかというふうに思います。  従前から、衣装や道具の修繕、補助金等の活用の支援というのは、どの団体も受けていると思いますし、私自身も今、香住三番叟という組織の中で、自治区の宝である伝統芸能を継承しようと思っていますが、やはり自治区の中だけでは、保存会の中だけでは難しい部分をしっかりと行政にサポートしていただいている。このことは重々承知をしております。保存に関していくと、全てが課題を何とか行政でしてくれというのは違うと思っていまして、組織の中でしっかりしていく。それとプラス、組織だけではなかなか難しい、先ほど言った、情報の提供であるとか、一緒に事柄を考えるようなことも、今後は町行政として、保存の部分に関してお力添えなんかも頂けたらと思うのですが、その辺り、教育長いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 松岡議員が言われたこと、同じようなことを思っております。人材不足は、恐らくこういう伝統芸能だけに限らず、日本国中至るところで人材不足によるという考え方に関しては、今起こっていることですので、1つ今からお答えするのは、実際にどのようなビジョンとして捉えているかということを中心にお話をするんですが、無形民俗文化財のみならず、文化財を未来につないでいくということに関しては、やはり先ほどから言われているように、保存と活用、この2つが両輪となって進んでいくべきだというふうに捉えています。まず、保存に関しては、所有者や保存団体の方を中心とした活動であるだろうと。そして、民間団体などを中心とした活用の部分、これらを結びつけて何とか持続可能なフレーム、枠組みをつくっていくことが行政の責務ではないかというふうに考えております。そういう意味でいきますと、令和2年度に認定を受けました香美町文化財保存活用地域計画というのは、それを具現化する計画であるわけですし、推進するために人と文化財と資金を結びつけることにも当然必要になってくる。そのためには、所有者、それから住民、学識経験者、行政の連携を深めると。文化財、行政の体制強化を推進していくということで考えております。そういう意味で言ったら、この地域計画ができたということ、これがまず第一歩でスタートを切ってきましたので、それに沿って活用を十分進めていくということを今一番考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) 今、教育長の答弁をお聞きして、去年策定された保存活用地域計画を作成するに当たって、恐らく課題であるとか、解決法とかということはしっかりと調べた上でつくられていると思うので、その答弁にはすごく安心をしました。  次に、保存と活用を両輪でと、まさにそのとおりだと私も思っていまして、活用に関するところが、実はすごく課題になってきているのかなというふうに思っております。というのは、やはりそれぞれの自治区なり組織で継承している伝統芸能的なところというのは、発表の場というのはなかなか少ないんです。それは、目的がその自治区の秋祭りで奉納するであるとか、盆踊り、年に1回の盆で披露する。なかなか披露の場が限られて、とは言いつつ、自分たちで企画してやっていけばいいじゃないかというところもあるんですけども、なかなかそれ以外で発信をする、発表をするという場をつくるというのは、物すごくその組織だけではやりにくい。その中で、そういうときこそ町行政がそういう場面をつくっていただく。確かに、三番叟に関しては、毎年すばらしいポスターを作っていただいています。毎年、僕もいい写真だなと思います。そういうのももちろん1つなんです。映像の保存なんかで、今はユーチューブを開けば、もう既に香美町の7か所の三番叟を全て見られるような、そういうような発信もされているのもよく知っています。  数年前、合併前だと思うんですけども、香住中央公民館で当時、香住町の6つの三番叟が集まって披露するという場面、町民の皆さんに、町民以外の方もおられたかもしれないです。そういうとこで発表する場というのも以前に行われています。そもそも芸能であったり、無形文化財というのは、継承のことばかりがここ昨今言われているんですけれども、そもそも、それを継承していく目的は何であろう、意味は何だろうと考えたときに、やはり受け継がれたものを見ていただく、または知っていただく。その中で見た人がそれを喜んでいただいたり、感動したり、ああ、いいものだなと。見てもらって、いいものだと感じてもらうことがまずスタートである。だったら残していくべきだというのがごく普通の考え方ではないかと私は思うんですが、どうしてもここ最近は継承することばかりが、何とか継承していかなくてはいけないということばかりがピックアップされているんですけれども、本来やっぱりそれは見てもらって、それを何らかの意味合いだったり、人の心にどう映るのかということがすごい大事で、例えば、そこに誰も価値を見いださなかったら、何のために継承していくのかという目的の部分がなくなるので、しっかりとその目的を果たすためには、やはりそれを見てもらう場面、知ってもらう場面というのは必要であると考えています。  最初の答弁があったように、香美町でも出前講座をされていまして、先月、私が所属している香住三番叟でも出前講座をお願いして、香住三番叟の歴史であったり、流れをお聞きしました。組織の中でそこの先輩方から聞き伝えられていることも重要なんですけれども、やはり町の中でしっかりそれを言葉として文言化されて、しっかりとしたデータとしてその歴史を聞くと、その日でも20代から60手前までのメンバーで聞いたんですけれども、改めてその価値を知ることができた。その価値を実際に保存している人間が知ることによって、やっぱりこれは残さないといけない大事な宝だなと再認識できた。そういう意味でも、やはりそれを知ってもらったり、発信していくということは、外に知ってもらうこともそうですし、出前講座のように、中の人に価値を再認識していただくというような効果もすごくあると身をもって感じたので、出前講座でより多くの方に知ってもらうようなことというのは、今後も続けていってほしいですし、そういうことをやっていますという情報もひとつ伝えていってもらいたいというふうに思います。  教育長が言われたように、保存と活用というのはどっちが大事という、両輪をもって、保存継承していく組織と、それを発信していくような場面をつくったり、情報を与えてくれたりという町行政側の支援といいますか、サポートがあってより長く続いていくのではないかと思いますが、その辺り、意見をお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問に対してのお答えになるかどうか分からないですけども、1つは、一気にものが中央に出ていくということも大事なんでしょうが、まずは、ここ数年で見ていっても、例えば文化会館のこけら落としで三番叟が奉納された。それから、小代の地域センターのときも三番叟が行われた。それから議員、骨を折っていただいたんだと思うんですけど、香住一中が新たに三番叟を生徒全員に見せていった。一つ一つかもしれないですが、それをしっかり行政側としても、教育委員会としても意識して、そういうところに、言葉が正しいかどうか分からないですけど、数を増やしていって、周知に関してはしていかなくてはいけないものであると、そういうふうな認識を持っております。言われることに対して、一つ一つかもしれないですけども、啓発周知に向けては、意識して進んでいきたいと思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) 今、香住文化会館のお話が出たので、先週、産業建設文教常任委員会で新しくなった香住文化会館の館内の視察と、その使用状況等の説明を受けました。今年の春に新しくなったところですので、私の感想としても、すばらしい施設ができたなと。当日も、和室、調理室は利用されていましたし、使用もそこそこ多いというふうに聞いております。町内の文化協会をはじめ、文化活動をする拠点としては、設備も整っているし、すばらしい会館ができたのだなと感じました。  一方、香住文化会館は、地域文化の発信拠点ともうたわれているんです。中に入っていろんな部屋を見せていただいた中で、どこで文化を感じるのだろう。そういう疑問も同時に感じました。例えば、文化会館に行くと、もちろん文化活動をする拠点でもあるんだけれども、これだけ数多くの香美町の文化物があるならば、そういうことに少しでもふれられるような展示であったりとかいうことがあれば、文化会館を訪れた人がそこにふれるきっかけにもなる。ただ、今の現状を見たときには、きれいなシンプルなロビーが広がっていて、きれいだなという印象はあるんだけど、ここがさすが文化会館だなと。今の状態だと、何か設備の整った貸し会館ではないかという印象を受けたんです。地域文化の発信拠点とうたっている文化会館で文化を感じることができないというのは、なかなか、これ、町としてもどうなのか。その辺の企画であったり運営というのも、1つ町としてやっていってほしいと思いますが、その辺いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 設計の段階から、そういうふうに文化の発信拠点であるということを踏まえて設計を進めてきているわけですので、これ、また、一つ一つ、何が文化に結びついていくか。もちろんそこを使っての文化の披露というのは当然続くと思いますが、それ以外にも、さらなる文化の発信拠点になるように、頭に置いて進めていかなくてはいけないかなというふうには思っております。 ◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) 分かりました。最後にもう1点なんですけれども、先月、出前講座で来ていただいたときに、石松副課長からすばらしいプレゼンを受けました。さすが石松さん、長いこと携わられて、よく知っておられるなという印象とともに、今、管理職の副課長となられた石松さんが、ずっとその立場をやっておられる疑問も同時に感じたんです。地域の無形文化財が人材の継承に苦労していると同時に、このままずっと同じ方がその役目を担っていくというのは、サポートする側の行政としても、人員的に不足がしているのではないかという疑問が湧いたんです。簡単に人員を増やすというのもなかなか難しい問題かもしれないですけれども、そちら側もしっかりと次の世代に受け継いで、先ほど言った、例えば文化会館の何か展示する企画であるとか、発信する企画というのも、若い人の発想であったりとか、そちらもしっかりと育てていく必要があるのではないかと思いますが、その辺いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) これもまた文化財継承に限らず、私が長く勤めてきました学校現場も全く今同じような状況。要するに、伝承、伝えていく、次の世代に伝えるということが、今、これは全ての大きな課題になっているだろうと思います。ただ、しっかりこれは意識して次の世代につなぐということを考えていかなくてはいけないですし、さきほどありましたことに関しても、人材育成を続けていかなくてはいけないということは課題であるということは、しっかり認識していきたいというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 松岡大悟君。 ◎松岡大悟(10番) 教育長が先ほどから言われるように、確かに文化継承だけの問題ではなく、全体的に人口が減少しているという問題は、そこには課題がついてくる。だからこそ諦められないところがあって、特に文化というところは、去年、今年の、特にコロナ禍の中で継承が困難な中で開催すらできないという状況がある。次年度以降、普通に、例えばコロナが収束を迎えつつある中で、元に戻そうよといったときに、そのエネルギーというのは物すごく大変なことになるだろうと思いますし、それがまさに次年度起こってくるのではないかと。そのタイミングで香美町文化財保存活用地域計画ができたということは、できてもちろん終わりではないので、しっかりと次年度以降、この計画に沿って、継承している各組織、自治区と連携しながら、町行政にもバックアップを頂きたいという、両輪で回る中でしっかりと維持継続ができるような施策を考えていただきたいということをお伝えして、私の質問を終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で松岡大悟君の一般質問を終わります。  次に、谷口眞治君の一般質問を行います。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) おはようございます。議席番号3番、谷口眞治です。第130回香美町議会定例会に通告をしております一般質問は2項目です。  それでは、通告に従って質問をいたします。まず最初の項目、命の水、水道料金の値上げについて問うです。(1)低廉、安全な命の水を安定供給するのが水道法の原則ではないか、お尋ねします。1)、2)、3)、これはこれまでの議論で、なおかつ、私たちの会派の山本が指摘した部分を抽出しています。まず、1)平成25年度の簡水法適用、このときに原則に反しないよう、原則堅持すること。2)平成29年度の簡水廃止のときに、独立採算制では立ち行かなくなるということも指摘をさせていただいています。さらに、3)平成19年の3区統一料金検討会、合併後でありますが、この中で、香住区の水産加工業者への支援の議論もしております。  (2)水道料金値上げの理由は成り立たないのではないか。1)人口減少で水道使用量が減っても施設は小さくできないのではないか。2)補助金活用のための値上げは本末転倒ではないか。3)メーター維持管理費の料金加算は、減価償却費との二重取りではないか。4)長期化するコロナ禍での値上げは町民負担の追い打ちにならないか。  大きな(3)一般会計基準外繰入金を増やせば、水道料金値上げをしなくても済むではないか。決算剰余金と自由に使える基金が活用できる。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員のご質問にお答えをいたしたいと思います。  1点目の、低廉、安全な水の安定供給についてでございます。これまでから水道事業につきましては、水道法の目的にありますとおり、清浄にして豊富低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善に寄与することとし、毎年度、安全・安心な水の安定供給を目指し、予算編成を行い、運営に当たっているところでございます。ご質問の、簡易水道事業の原則堅持及び簡易水道廃止による独立採算制では立ち行かなくなる、につきましては、国の制度改正に対応するため、香美町では、平成28年12月議会において、香美町水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例を定めることについて可決を頂き、平成29年4月1日からは、上水道事業と簡易水道事業を統合し、簡易水道事業は廃止となっております。  なお、水道法が示す低廉とは、安全な水を強靱な施設で将来にわたり持続的に供給することを前提としたもので、財源を確保しつつ、適正な施設更新を行う必要がありますので、簡易水道との統合を行わなかった場合でも、急激な人口減少等に伴い有収水量が減少した場合、経営安定に必要な料金改定は当然必要となります。  次に、3区統一料金検討会での香住区の水産加工業者への支援についてでございます。下水道の接続促進を目的に実施したものであり、水道料金の改定に関係のあるものではありませんでした。今回の料金改定においても、公平性の観点から、一部の業種に配慮するような改定の考え方はしておりませんが、有収水量の減少傾向にある中で、維持管理費の確保の観点から、水量料金から基本料金に重点を置いた改定としたところでございます。  次に、値上げの理由でございます。まず1つ目の、人口減少で水道使用量が減っても施設は小さくできないではないかとのことでございます。人口減少に伴い配水量も年々減少傾向にありますが、現施設が過大施設とは一概には言えず、時間水量や季節水量の変動にも対応する必要があり、安定的に配水を行うためには、安易に施設を縮小することはできないと考えております。しかしながら、料金収入が減少傾向にありますので、少しでも将来の費用を抑制することが必要であり、維持管理経費の縮減や、施設更新時に安価に更新できる方法がないかを十分検討した上で事業を進めていきたいと考えております。  次に、補助金活用のための値上げは本末転倒ではないかとのことでございます。今回の水道料金改定の考え方の基本として、有収水量が減少傾向にある中で、平等に負担していただく観点から、水量料金の基本部分である、10立方メートル以下の段階料金に重点を置いて改定したいと考えております。さらに、現行料金体系では補助事業を活用できないことから、新たな財源確保により起債発行額を抑制し、元利償還金を減らすことで経営改善を行い、将来の料金負担の軽減につなげたいとの考えで、国庫補助金の補助要件を満たす改定に取り組んだもので、使用者の方にとっても有効な手法だと考えております。  次に、維持管理費の料金加算は減価償却費との二重取りではないかとのことでございます。維持管理費は、人件費、動力費、薬品費、修繕費等の、水道事業を行っていく上で当然必要な経費であり、一方、減価償却費は現金支出を伴わない経費で、固定資産の取得費を耐用年数に応じて分割して各年度の費用に計上することで、企業債償還や施設更新に必要な財源、つまり、現金を貯蓄する役割を果たす経費となりますので、両者の性質は異なるものと考えております。  なお、水道料金として回収すべき料金水準、これを総括原価と言いますが、総括原価の算定に当たっては、資金収支方式と損益収支方式の2通りあり、今回の改定に当たっては、これまでから採用しております資金収支方式で算定をしております。資金収支方式では、維持管理費に現金支出を伴う元利償還金等を加えて費用を設定して、資金収支での資金不足額を算出し、それを補う範囲で料金水準を決定する方式であり、減価償却費は考慮しておりません。一方、損益収支方式では、維持管理費に現金支出を伴わない減価償却費を加え、さらに、将来の物価上昇や機能向上のための追加費用に対応するために、資産維持費を加えて費用を設定しており、資金収支方式とは費用の設定方法が異なります。  次に、長期化するコロナ禍での値上げは町民負担の追い打ちにならないかとのことでございますが、現在の経営状況からすると、改定時期を遅らせれば遅らせるほど、水道料金の減収による経営悪化が進むだけでなく、給水件数、使用水量が減少傾向にある中で、改定率の増高につながるため、これ以上の料金改定の延期は、使用者の方にとって結果的には負担増となってしまうと考えております。これまでも、新型コロナ感染症の影響による支援策としては、令和2年6月から9月の基本料金の減免、料金改定を令和4年に1年延期することによる影響額に対する一般会計基準外繰出金による支援を行ってまいりました。今後も、町民生活や地域経済への影響を注視しながら、水道事業だけではなく、多面的に検討した上で必要と判断したときには、支援策を講じていきたいと考えております。  3点目の、一般会計基準外繰入金の増額についてでございますが、料金改定の検討に当たりましては、水道事業に係る5年間の収支見通しの中で発生が見込まれます資金不足額の2分の1程度を使用者の方に料金としてお願いさせていただく内容としております。これは、残りの2分の1を一般会計からの基準外繰入金として水道事業に対する財政的な支援を行うことで料金改定率を抑制しようとしたものでございます。水道事業に対します基準外繰入金の検討に当たりましては、毎年更新を行っております財政計画に計上し、一般会計の収支状況を検証することで、一般会計の運営に支障のない範囲で繰り出しが可能と判断したところです。  なお、財政計画については、各特別会計、各企業会計に対します繰出金をはじめ、人件費、物件費、普通建設事業などの性質別区分により、各種経費の推計を行っているところでございます。  決算剰余金の活用による基準外繰出金の増額をとのことでございますが、決算剰余金は予算編成の段階で当年度に収入が見込まれる歳入予算を基に、当年度に必要となる歳出経費を計上した上で予算を編成し、予算執行の結果生じるものであり、予算編成の段階から繰出金の予算に充てるものとして一般会計予算の他の経費を圧縮することは困難であると考えております。また、基金を活用することで基準外繰出金の増額をとのことですが、先ほど申し上げました、財政計画で検証しております一般会計の収支見込みの推移では、少子・高齢化の影響による町税収入、交付税収入の減少が見込まれる状況であり、各年度において財源不足による基金の取崩しが見込まれている状況でありますことから、将来にわたり基金を活用した基準外繰入金の増額を行うことは困難であると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それでは再質問をさせていただきます。まず、命の水、水道料金の値上げですけども、先ほど低廉、安全な水の安定供給が水道法の原則というようなことでお聞きしましたら、先ほど水道法の目的を説明いただきました。低廉、安全な水の安定供給が水道法の大原則であるということで、私は確認をさせていただきましたが、それに間違いないかどうか。その点、まずお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 間違いはないというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) そういったことで、今回の水道料金の値上げというのは、この原則から見て外れているのではないかということをここで指摘したかったわけであります。  再質問をさせていただきますが、その中で香住区の水産加工業者への支援の関係ですが、使用すればするほど安くなる逓減という議論がこれまでされてなかった。水産加工業者に自前の設備を余儀なくしたのではないかという疑問を私は持っているんですが、これについて、こういったことが現状であったのか、なかったのかについて確認をさせてください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 水産加工業者の方々に自前の施設をということはないというふうに思います。先ほど答弁書でも申し上げましたけども、その当時の水産加工業者への支援については、各産業団体であります香住柴山の水産加工協同組合に支援をしたということでございますから、個々の事業所にそのものを充てたということではなかったと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 加工業者の皆さんからお聞きするのは、水道を使えばなかなか経営が立ち行かなくなるというようなことで自前設備をされたというふうな、こういったお話を伺ったんですが、先ほど町長が申されたことに間違いないのかどうか。できましたら確認をさせてください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 接続をお願いする中で、水道の使用量に応じて下水道料が決まるということから、節水の施設をご自分の企業の中で設置いただいたりというようなことはあったとは思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それからもう1点、これは公営企業審議会の審議結果ということで、審議会の26ページに、料金改定案に係る維持経費の質疑の答弁で、これまでの料金体系で基本料金を低く抑えていた詳しい理由まで分かりません。特に香住区は水産系が基幹産業ですので、そういったことから基本料金を抑えていたということも考えられると思いますというふうなことを説明いただいているんですけども、この辺の経過が詳しいことが分からないというようなことでしか説明できないというのは、少し無責任ではないかということで、この点気になっているんです。そういった面で再度この辺どうなのか。きちっと、詳しい理由まで分かりませんではなしに、こうこうで、こういう理由で現在の水道料金体系になっているということについては、ぜひともお聞きしたいと思いますので、説明を求めたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 上下水道課長、亀村孝君。 ◎上下水道課長(亀村 孝) 谷口議員のご質問にお答えします。  公営企業審議会で今言われましたご質問が当然ありました。その中でお答えしましたとおり、今、議員が述べられましたとおりに私のほうは回答をしております。料金改定の改定自体が、香住でいきますと、香住時代の相当前といいますか、ということで詳しい資料が残っていないというのが現状です。今回改定に当たりまして考えさせていただきましたのは、資料も提示させていただいておりますけれども、最低限水道のメーター、検針をするに当たりまして必要な水道メーターの設置経費、これをメーターごとに提示させていただいてはおるんですけども、実際にそれを8年間で交代するというのが計量法で決まっておりますので、計量法に従いまして8年使用します。8年を割り戻して、1か月程度でしましても、13ミリ、20ミリ、小口径の分については、水道メーターだけの経費を見ても、おおむねそこで料金で回収できているという状態はあるんですけども、大きな口径については料金の回収ができてないというのが、今回の料金改定に当たって算出をした結果でございます。それと比較して今の現状が、非常に大口径の分が安価になっているというようなこともありまして、経緯については調べようとしたわけですけれども、なかなか以前の算出の詳しい根拠については分からないということで、先ほど答弁をされたような格好で、私としては、ある程度配慮したのではないかと思いますという答弁をさせていただいたということでございます。  改めて今回の料金改定に当たっては、最低限水道メーターの経費についても、できるだけ基本料金の中で賄うことができればということを考えて、させていただいたというところです。しかし、そんなに大きな改定率を持つことも、業者への負担が非常に大きくなるということから、ある程度ここまでさせていただいて、大口径については、大きな改定にはなるとは思いますけど、30%程度の改定をお願いできればということで提案をさせていただいたということで、申し訳ありませんが、以前の算出根拠については、詳しいことは分からないという状態にあります。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) いろいろ調べたけど分からなかったという、そんなことで済まされるのだろうか。基本的なことでありますので、それぞれ歴史的な成り立ちもあるわけですから、少なくともそういったことはきちっと押さえていただかないと、今後の改定議論も成り立ちませんし、こういう状況では少し心配でありますので、何とか経過について明らかにするということが必要だと思うんですけども、このままでいいのかなと思いますけども、再度、町長、いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 時代背景であろうかと思います。そのことが記録に残っていない、あるいは現行の上下水道課長がそのことを把握できてないということにつきましては、人口の減少、あるいは産業の縮小、例えば水産加工、あるいは民宿や旅館の数、ここ近年の在り方、当時は大口の水道使用者の事業所もたくさんあったものが、どんどん減ってきた。そういう産業がにぎわった当時には、大口の使用者については、今度の改定の考え方にあるようなことではなしに、そういう産業を守るという意図があったのではないかと、これは私の推測でございますが、そういうことは記録がございませんので、事業所の中でも、その当時の料金改定の考え方、数度にわたって料金改定をしてきた中のもともとの考え方がどうだったのかといいますと、昭和50年代とか平成の初め頃から見ましたら、今は水を使う、水道の使用量の多い事業者の方々も大分数が減ってきますから、そういうことが、当時の時代背景で、そういう水道料金の算定基準を当時の執行部が持ったのであろうと、推測しか今では私もできません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 推測話はいいんですが、少なくとも議論をされた料金体系ですから、何年頃にどうだと、この事実行為は少なくとも分かると思うんです。だから、その辺の経過が分からなければ、これからの対応についてもいろいろ問題が生じてくると思うので、こんなことでは少し心もとないと思いますので、ぜひとも再度調査していただくとか、まだ合併してから十数年ですので、合併前の先輩の職員さんもおられると思いますので、再度、そういったことを含めて、当時の方々に確認するという方法もあると思いますので、さらに、文書的にも残ってないというふうなことでも、これも問題ではないかと思いますので、ぜひともその辺については、詳しい理由まで分かりませんではなしに、少なくともそういったことを確認していただきたいということを求めておきたいと思っています。  次に、水道料金値上げの理由についてであります。まず1点目の、人口減少でありますけども、再質問させていただきますが、人口が減ったからといって、今の取水施設や配水浄化施設を少なくすることは当然できないわけであります。合併以前の料金の安い簡易水道なども、先ほど協議会の中で説明いただきましたが、水道特別会計にしたり、そして企業会計にする。こういったことが町の施策としてされてきたわけであります。人口減を理由にするということであれば、将来も無制限に値上げが続くことになるのではないかと思うんですけども、人口減少ということを原因にして、現在頑張っておられる町民の皆さんにその部分を負担にするというのも酷な話でありますので、こういった点は少しどうかなと思いますので、再度この点についてお聞きしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 当然、現有の水道施設、旧簡易水道の施設をこのまま縮小するわけにはまいりませんから、季節的なもの、景気動向、様々なことで現有の施設を縮小するということは、先ほどの答弁書でも申し上げましたけども、ただ基本的には、少ない、減少していく人口で、水道施設や今後の維持管理について、現有、この町に住んでおられる町民の皆さんに負担していただくということが原則ですから、今のままでいくと、やはりじりじりと水道料金のご負担をお願いしていかなくてはいけない。これはほかのことでも、年金なんかでもそうでしょう。例えば、今までは、昔の人口が増えていった時代には、現役世代10人で何人かの高齢者を支えるものが、これから先何十年たつと、現役世代1人で2人の高齢者を支えるような社会になっていくということになりますと、今の現場で働いている現役世代の方々の様々なことが、負担が増えていくと同じ理由ですが、ただ、水道の場合は、そういうことが日本中で続くわけですから、何らかの国の水道事業に対する補填の在り方だとか、何らかの制度改正なり、そういうことがあれば、そういうことの歯止めにもなるようなことには、自治体としては対応はしっかりとしていきたいというふうに思いますが、基本的な考え方で言うと、じりじりとご負担をお願いするという方式しか、今の段階ではないというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 次に、補助金活用のための値上げの関係でありますが、水道料金を全国平均に上回る改定にして、町民の負担を増やして国の補助金を活用するという考え方は、私は本末転倒ではないかというふうに思っているんです。だから、全国平均を上回る改定、これにしなければ国の補助が出ないという、こういう制度そのものがおかしいのであって、これも後でもふれますが、あくまで水道協会のこういうルールということ、別に法律で何ら義務づけられている話ではないと思うんですけども、そういった点いかがなものかと思いますので、その点もお答えください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 国の水準を大きく上回る改定ということを目指したものではありません。その補助金を国の水準並みまで水道料金の引上げによって、今まで活用ができなかった補助金が国から出る。これは、私は十分しっかりと活用すべきだというふうに思います。町の一般財源の繰入れ、そういうことよりも、水道料金の水準を国平均レベルまで上げたら幾らかの補助金が活用できる分、実際の町民の皆さんからお預かりしておる一般財源で対応するよりよっぽど有利なことでございますから、全然本末転倒な話ではありません。
     以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 水道料金の全国平均を上回る改定ということで、今回も資料が出ているんですけども、それをしなければ補助が出ないという、そのものに問題があると私は思っているんです。だから、町民負担を理由に、全国平均を上回らなかったらという理由づけが、私はおかしいのではないかということを申しているんです。町長は当然、国に対してもこういう問題があるということを提起すべきではないかと思うんです。そういったことで国のほうに向かって、町民の代表ですから、ぜひともこの辺は声を上げていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 補助金の活用を目指すべく提案している議案でございますから、本末転倒の話になってしまいます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) だから、国のほうにこういう制度改正、もともとのあれですから、そういったことについて町長は声を上げていただくということはできないのでしょうか。いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) そういう変な声は上げません。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 変な声という、町民の皆さんにとって、水道料金を上げなければ補助金が活用できない。同じ水道事業をやっている上において、これは大変おかしなことだと思いますが、それを変という形容をつけられるということについては、それはそれで分かりました。  次に、メーター維持管理費の料金加算は減価償却費との二重取りではないかという点であります。老朽化する水道施設の更新や債務返済の財源が不足をするために、今度維持管理費を料金に加算というふうなことではないかと。施設更新のためには毎年、減価償却費が費用に計上されておって、この費用は施設の耐用年数に応じて支出をされるということで、これは水道使用料とは関係ないということは言っておられます。それは先ほどの説明のとおりであります。減価償却費は費用原価に入っているから、維持管理費を料金に加算するというのは、そういう意味で二重取りではないかということを申しているんです。これを総括原価といって、正当化をされて、先ほどもありましたような、説明いただきましたが、これは法律ではなく、業界も加入している日本水道協会が決めたルールであって、法的な義務ではないということを私は思うんですけども、それに間違いないかどうか。その点お答えください。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほども答弁の中で申し上げましたけども、減価償却費というのは、香美町の値上げの算定基礎に入ってないわけです。例えば、同じ時期に豊岡市が、今度の議会でも同じ提案をなさっている。うちよりも値上げ幅は、率も大分上ですけども、谷口議員、豊岡の関係会派の皆さんと一緒に勉強なさっておられて、そういう質問されているのかなというふうに、従前から香住町当時から、香美町のやり方は資金収支方式で算定しておりますから、その中には減価償却費は含まれないわけですから、豊岡は逆なんです。豊岡市は損益収支方式ですから、将来に係る償却だとか、将来予想される資金も考慮しながら料金改定に臨んでおりますから、何もかもが一緒になった質問をなさっておりますから、今度の香美町の水道料金の値上げを町民の皆さんに大変申し訳なく思いますが、今後の水道の会計を維持していくには、最低ラインでここまで引き上げさせていただきたい。先ほどの補助金の活用も含めて。ですから、豊岡市のしておりますような値上げの考え方でいきますと、今度私どもが提案しているような、本来値上げすべき部分の幅が半分ぐらいになるように一般財源を繰入れして、値上げ幅を落とす提案をしております。そもそも豊岡市の算定方式と香美町の資金収支を基本とした考え方とは全く別のものでございますから、議員がおっしゃいましたように二重取りというようなこと、私どもには減価償却費の部分というのは提案の中にはございませんので、そこら辺がごっちゃになったご質問を頂いておりますから、我々まで混乱して意味が分からんようになってしまうわけです。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 分かりました。それはそれで確認をさせていただきました。  それからもう1点、これまでメーターの維持管理費の関係ですが、メーターから先は個人、それからメーターまでは町有財産であり、町の管理としてきたわけでありますけども、今回メーター管理を個人が負担する料金に反映させるというふうなことになれば、メーターの町と個人との所有区分、この辺がどうなるのかという疑問が湧いてくるんですが、その点いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 上下水道課長、亀村孝君。 ◎上下水道課長(亀村 孝) 谷口議員のご質問にお答えいたします。  今言われました、メーターから施設側が個人の財産、メーターから本管側が町の財産というふうに言われましたけれども、給水管といいますのは、道路に入っております配水管、これから取り出したもの全てが個人の財産になります。ですので、メーター自体は町のほうが貸し出しているというような状態にはなりますけども、それ以外の給水管、本管から取り出したもの、道路の下に入っているものを含めて個人の財産になります。ですけども、なかなかメーター以前、メーターが回らない管で漏水があった場合になかなか修繕をしていただけないというところで、漏水した場合の修繕を町のほうがやっているというものですので、財産自体は個人の財産ということになります。メーターの維持管理費については、以前から、これは料金算定には入っております。今回初めて入れたものではございません。その中で、できればメーターの経費を基本料金の中である程度賄いたいというのが今回の改定の考え方にはなっております。ですけども、全てを賄おうと思えば大幅な改定となりますので、ある程度は抑えさせていただいたということと、その分、今、基本料金と水量料金がありますが、使ったら使っただけ料金を頂くという中で、たくさん使われた場合の水道料金の単価自体は基本料金を少し上げさせていただくので、たくさん使った場合に少し抑えさせていただくというような考えも盛り込ませていただいたというところになっておりますので、ご理解を頂きたいと思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) ということは、でもメーターそのものは町が貸出しをしているというようなご説明がありましたし、これまでからメーター関係については料金算定に入っていたというふうに理解していいですか。分かりました。  それでは次に、長期化するコロナ禍での値上げの関係であります。コロナ禍で3か月基本料金免除を行った昨年より、本年度は長期化するコロナ禍の中で、当然コロナの減収、さらに原油の高騰、米価下落、電気料金などの諸物価の上昇など、昨年以上に町民の暮らしは厳しくなっております。そういう中でさらなる追い打ちとなる水道料金の値上げとなっておりますけども、こんな時期に水道料金の値上げということで、先ほどの町長の説明では、遅らせれば遅らせるほど、料金の改定幅が大きくなるので、ここで料金値上げをしなければならないというふうな説明でありましたけども、先ほど申し上げました、こんな時期に本当に値上げをされるのか。これについては、コロナの収束が見えるまで、少なくとも値上げはすべきではないと思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) こういう時期だからこそ、改定を1年ずらし、あるいは料金の引上げのお願いをする部分について、本来、値上げをお願いしたい部分の半分の部分については、一般財源を投入して上昇幅を抑えるという措置をしたわけでございます。昨年にも、見塚議員のほか、いろんな議員の皆さんにも可決を頂きました4か月間にわたる基本料金の減免、そういう措置は、今後のコロナの状況を見て、私どもとしては用意はございます。ただ、基本的にこの水道会計を成り立たせるための、町民の皆さんに少しの幅値上げをさせていただくというのは、今後も、冒頭議員からもありました。安心して使える低廉な料金で安定した水を供給するという概念に立てば、それは別問題として町民の皆さんにお願いをしたいということでございます。企業審議会の中でも、本来は1年前にお願いをしたいところ、時期をずらして、コロナの対応をしながら状況を見守った中でも、これ以上の値上げの据置きは会計上も大変厳しいものがあるので、このたびお願いをしたということでございます。今後またコロナが、また第6波とか、そういうことで国民生活に大きく影響が及ぶようになれば、これはまた別の措置をもってコロナ対応はさせていただきたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) ここの部分、これが今回の一番の勘どころなんですが、私は(3)の一般会計基準外繰入金を出される措置については、大いに評価したいというふうに思っているんです。だけど、今のこういうコロナ禍、さらには原油の高騰、米価下落、さらには諸物価、こういった町民の皆さんの負担が本当に目いっぱいの状況の中で、公共料金である水道料金、本当にこの時期に値上げ、少なくともコロナのめどが立ったときに、当然、また改めてお願いするということは考えられますけども、なかなか町民の皆さんにここに理解を頂けないのではないか。幸いという言い方はどうか分かりませんが、決算剰余金という自由に使える基金が、ざっと財調、公共施設、地域振興、57億円の貯金がありますから、こういったときにこそこれを使って、少なくとも収束まで待ってみる。これが町民に寄り添った町長の立場ではないかと思うんですけども、その点いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、私どもがお示しをしておりますこのたびの料金改定は、議員がおっしゃいますように、大きく生活に影響が及ぶような値上げではないという認識を持ってお願いしております。今までも、本来あるべき、1年前から値上げをお願いしたいものを、コロナの状況もあってこういうことで延ばさせていただく上に、先ほども評価を頂いた、値上げ幅を抑制するために一般財源も投入をさせていただく。これは、ほかの自治体ではしない手法を、課長以下、上下水道課のみんなが考えながらしたわけでございます。例えば、3町合併で当初ばらばらだった3区の料金を統一した。当時、資料を課長から頂いておりますが、一番世帯の多い13ミリ、水量20立方メートルの料金で申しますと、合併時に香住区は1,750円、小代区は2,800円。このたびの改定をしても小代区は2,660円。旧美方町当時の水道料金よりまだ下回っているような料金なんです。できるだけ町民の皆さんにご負担をお願いする幅を縮めたいということで、本来あるべき値上げに相当する部分を、違法行為ではありませんが、本来すべきでない一般財源を半分投入しておる。僕は、これは十分町民の皆さんに値上げをお願いできるベースであろうかと思います。一般的な13ミリの家庭で言いますと、このたびの改定によって、1か月に300幾らの値上げをお願いする。確かに町民の皆さんには心苦しい限りでございますけれども、一方で、国や県や町や、コロナの対応として、今も24日に給付すべく、10万円のお願いを議員の皆さんにもしておりますけども、様々な手当があって、例えばその10万円、水道料金のこれから何十年分の値上げ分に当たるようなほかからの手当もあるということも鑑みて、私は、町民の皆さんに対する最低限のお願いを今ここでしないと、次世代にツケを残すということには、一番私は町長として、今の問題は今けりをつけて、次世代にツケを残さない対応をすべきなのが私の役目だという判断の下に、今回の値上げをお願いしておるところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 私も次世代に残さないためにも、町がしっかりとこの会計に補填をしていくということが求められているということを申し上げておりますので、決して私の議論が次世代の皆さんに負担をかけるという意味合いではありませんので、その点だけを押さえていきたいと思いますが、さらにもう1点、一般会計基準外繰出の財源ですが、財政課長にお聞きしたいと思うんですが、新型コロナウイルス感染症対応の地方創生臨時金、これは要するに自由に使える交付金だと思うんですけど、これに今回値上げをしない、こういった財源をここに求めるということは可能だということでしょうか。その点、お聞きしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 財政課長、森垣文裕君。 ◎財政課長(森垣文裕) 谷口議員のご質疑にお答えさせていただきます。  水道会計に対しましては、既に昨年度、臨時交付金を活用しまして基本料金部分の減免ということは取組はさせていただいたわけですので、水道会計に対します、経営に対する料金減免に係る繰り出しというのは可能であるとは考えています。ただ、町長もおっしゃるように、上下水道課で作成いただきました料金改定の今回のフレームについては、まず設定させていただいた上で、これも先ほど町長が申し上げましたけれども、コロナの感染状況を見る中で、必要に応じて別な、令和2年と同様な、例えば、今言いました水道会計に対する繰り出しというようなことはまた考えてみたいと町長がおっしゃられたように私は聞き取っておりますので、まずは今の料金改定のフレームをセットさせていただくと。加えて、社会情勢を見る中で、必要があれば、水道会計に対する料金が減る分に係る補填を臨時交付金等を活用する中ですることは、また内部で考えていきたいとは思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 可能だというふうに伺いました。ということは、国のこういう財源、当然町もこの基金あるわけですし、それも取り崩せばいいと思いますし、あと1億8,500万円分、令和4年度で見ましたら、6,800万円を繰入れすれば値上げをしなくても済むわけでありますので、これぐらいのお金でしたら、基金も使い、さらには臨時交付金も使いであれば、大きな負担というようなことではないと思いますので、ぜひともそういったことを考えていただけたらと思いますが、その点、町長いかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 昨日から何度も申し上げておりますが、一般財源あるいは基金で所有している香美町のそういうものは、町民の皆さんからお預かりしている町民の皆様のものという基本的な考え方に立てば、本来別のことに使えるべきお金が、水道企業会計に回す分減るという考え方をすれば、私はそういうことはすべきではないというふうに思います。ですから、先ほども財政課長が申しましたように、現行のコロナで皆さんが疲弊されておる、産業的にも困っておる。そういうことに対する対処は別の形で内部で調整をしながら、また議会の皆さんからのご意見を聞きながらさせていただく。ただ、将来を見据えた水道料金の改定というものは、遅れれば遅れるほど次世代にツケを残す話になりますから、そのことはこのたびの議会でお願いをしたいということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 先ほど町長は、大変いい説明いただきました。基金というのは町民全体の基金であるということです。今回、水道料金は今、町民全員に係る部分でありますので、ここが、先ほど申しましたように、税抜きで310円の一般家庭の引上げ額ですけども、こういう、いろいろな、今まさに災害と言っていい時期に、ここで基金を使って水道料金の引上げをしないという選択肢については、町民の皆さんが本当に心から望んでいることだと思います。1億6,000万円、町民の命の水の値上げ、これは水道法の廉価、安全な水の安定供給の原則からいって認めることは、私はできません。そして、長期化するコロナ禍と諸物価値上げの中での水道料金の値上げは、町民の暮らしに追い打ちをかけるもので、ぜひとも白紙に撤回をしていただきたいということを強く求めて、次の質問に移ります。 ◎議長(西谷 尚) ここで暫時休憩をいたします。再開は11時5分といたします。                              午前10時52分 休憩                              午前11時04分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、会議を再開します。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それでは、2項目めに入らせていただきます。長期化するコロナ禍の対策について問うであります。(1)新型コロナウイルス感染症対策について。1)新たな変異株オミクロン株の感染者が、日本でも11月30日、空港検疫で国内初の感染が確認されました。南アフリカでデルタ株からオミクロン株に急速に置き換えが進んだことから、著しい感染伝播性の高さが懸念されます。日本でも第6波が懸念されておりますが、香美町としてもどのような対応を取るのか、お聞きしたいと思います。2)3回目のワクチン接種の対応についてお聞きします。3)医療体制の確保。そして、4)感染低下の今こそ、いつでも誰でも無料でできるPCR検査体制の確立であります。  (2)として、町民の暮らしと事業者への支援対策についてであります。1)コロナ禍の長期化と原油高騰の地域経済への影響について、町長の認識を問いたいと思います。それから2つ目が、福祉灯油など町民の暮らし支援。3)として持続化給付金などの事業者支援。  以上、お願いいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、谷口議員の次のご質問でございます。  新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロン株につきましては、感染力の強さや感染した場合の重症化の度合いなどについてまだ不明なところが多く、現在、詳しい調査や分析が進められているところでありますが、世界保健機構が、最も警戒度が高い、懸念される変異株に分類して警戒を強めるよう呼びかけておりますので、本町としても、オミクロン株の感染拡大による第6波が引き起こされる可能性が高いことを想定して、町民の皆様には、手指消毒やマスクの着用など、感染予防対策をこれまでどおり継続していただくようお願いしていくこととしております。また、オミクロン株に対するワクチンの効果についても、まだ確かなことは分かっておりませんが、予防効果はゼロではないとして、免疫力を高める目的で行う3回目のワクチン接種を早期に進めることとしております。  新型コロナワクチン追加接種、3回目の接種については、国の方針に基づき、速やかに接種できるよう準備を進めているところでございます。現時点においては、2回目の接種を終了した日から原則8か月以上経過した者で、18歳以上とされており、また、追加接種に使用するワクチンについては、1回目、2回目に用いたワクチンの種類に関わらず、ファイザー社ワクチンまたはモデルナ社ワクチンを用いることが適当とされ、国県から順次配分されることとなっております。  なお、オミクロン株の感染拡大などにより国の方針に変更があった場合には、町のワクチン接種についても適切に対応しながら進めることとしております。本町においては、12月9日の区長文書で新型コロナワクチン追加接種のお知らせを全戸配布し、また、ホームページなどでも情報提供を行い、周知しているところですが、初回接種と同様に、町が実施する集団接種と医療機関で実施する個別接種の併用で行うこととし、対象者の方へは、接種該当月の前月の中旬を目途に順次接種券一体型予診票等を送付することとしております。既に早期に接種を終えられた医療従事者については、各医療機関において接種が始まっておりますが、町民の皆様については、5月に接種を終えられた高齢者の方から順次12月中旬に予診票等案内文書を発送し、2月より接種を開始する予定としています。  なお、今回の追加接種においては、高齢者の方には事前に意向調査を行い、その回答に基づき、接種会場や日時を指定して案内することとしており、前回の電話での受付において混乱を招いた予約方法を一部変更することといたしました。また、前回同様、高齢者の接種日には送迎バスを巡回するなど、追加接種を希望される全ての方が混乱なくスムーズに接種できるよう、万全の体制を取りながら、職員一丸となって進めてまいります。  香美町内の医療機関においては、これまでから新型コロナウイルス感染症対策を講じながら、適切な医療体制の確保に努めております。また、県健康福祉事務所や近隣の公立病院とも連携を密にして、感染拡大に備えた医療提供体制の強化を図っているところでございます。PCR検査は、ウイルスの感染の有無を確認するための検査であり、感染拡大防止や重症化予防の観点から、症状等から医師が総合的に判断して感染が疑われるもののほか、濃厚接触者やクラスター等の関係者についても、健康福祉事務所または医師が検査を必要と判断した方に対して実施されています。また、医療機関や社会福祉施設、学校などで陽性患者が確認され、感染の拡大が疑われるなど、クラスターの発生が懸念される場合には、濃厚接触者以外にも幅広く関係者を対象として検査を実施することとなっております。  但馬圏域においては、限られた医療機関において検査を必要とする者への発熱等診療・検査医療機関としての指定はあるものの、保健所を介さず、かかりつけ医などからの紹介によってPCR検査を行うことのできる地域外来検査センターなどについては、現在においても整備が進んでいない状況にございます。今後も医療機関等への負担軽減を図りながら、また、但馬圏域内での発生状況を踏まえ、引き続き検査、医療体制の整備については、関係機関と連携を取りながら進めていくこととしております。  次に、支援対策でございますが、コロナ禍の地域経済への影響についてでございます。令和3年9月第129回香美町議会一般質問においても答弁いたしましたが、事業者全体では、前年度、前々年度より売上げ減少の影響を受けている事業者が大半ではありますが、一部事業者では、前年度、前々年度のコロナ前よりも売上げを伸ばす事業者もございます。この状況は、令和3年10月に実施したアンケート調査結果でも同様の傾向が見られました。  原油高騰の地域経済への影響につきましては、経済回復とともに需要が増加し、原油価格も高騰しておりましたが、新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株への警戒感によるものか、ガソリン価格も一服し、僅かながらではありますが、ここのところ値下げなどの報道もございます。また、石油の国家備蓄の放出や石油元売各社に補助金を出すなど、国として、ガソリン小売価格の高騰抑制施策が打ち出されております。本町におきましても、様々な事業者の経済活動現場でガソリン、軽油などが使用されており、影響の大小、程度の詳細は把握しておりませんが、原油高騰による影響はあるものと考えております。灯油につきましても、原油の高騰に加え、冬場の消費拡大により家庭での需要が増加していることから、依然高値で推移しているようでございます。ガソリン、軽油、灯油などの価格高騰は世界的、全国的なものであり、先ほど申しましたとおり、国による小売価格の高騰抑制施策が行われることとなっていることから、今後、灯油価格がどのように推移するかも注視しながら、支援が必要かどうか判断していきたいと考えております。  持続化給付金などの事業者支援でございますが、これまで香美町事業者一時支援金、中小事業者月次支援金を支給しているところでございます。事業者支援につきましては、第6波も危惧されるところですが、事業者のコロナ禍からの回復を支援するためにも、個々の事業者の状況を把握し、どのような支援が必要なのか見極めながら、支援策を検討していきたいと考えております。  消費税減税につきましては、議員から以前にも同様の質問を頂き、答弁したところですが、消費税は法律に基づくものであり、国会での審議を経て決定されたものでございます。私が税率や減税について述べる立場にはありませんので、言及は差し控えさせていただきます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それでは、何点か再質問させていただきます。まず、新型ウイルス感染症対策の3回目のワクチン接種の対応でありますが、先日私にも、3回目のワクチンを接種するかどうかのお便りを頂きました。そういったことで、具体に進んでいると思いますが、ただ、ワクチン接種のお知らせの中で、2回目接種完了から8か月経過後ということでしているんだということでありますが、8か月という根拠については、ほとんどないのではないかというふうに言われておりまして、これの前倒しが言われているところでありますけども、香美町としては、8か月の前倒しについては考えておられるのかどうか。  それから、もう1点は、ワクチンの供給状況ですけども、12月から5月までの計画を立てられておりますが、接種対象者に対応できる、そういう供給がされているのかどうか。その点についてお伺いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 健康課長、中村彰作君。 ◎健康課長(中村彰作) それでは、谷口議員からの質問にお答えさせていただきます。  3回目の接種につきましては、ただいま国のほうでは、原則8か月以上というふうに自治体のほうには説明をしております。ただ、最近、オミクロン株の感染拡大ということがありまして、前倒しも検討しても構わないというふうに言われておりますが、今現在、香美町におきましては、感染状況等を踏まえ、あと、ワクチンの供給量ですが、こちらのほうも、今、県からは6か月に対応するようなワクチンの供給ではなくて、8か月に対応するワクチンの供給ということで今は示されておりまして、ワクチンの供給については、現在まだ前倒しの形で国から示されているようなことはございませんので、今現在、香美町としましては、原則の8か月ということで進めさせていただくようにスケジュールを組んでおります。  ワクチンの供給量でございますが、今現在、国から示されている分では、高齢者につきましては十分足りている予定です。ただ、先ほど町長の答弁でもございましたが、今回はファイザー社のワクチンだけではなくて、モデルナ社のワクチンも併用して接種を行うということで、国のほうからは、ファイザー社のワクチンとモデルナ社のワクチンの両方の供給計画をしております。ただ、ファイザーのほうは既に薬事承認をされておりますが、モデルナのほうについては、今、審議会のほうで審議中ということで、めどとしては2月以降というような形ではお聞きしておりますが、現在ファイザーのみということです。今、町が計画しております2月からの高齢者の接種には、十分足りる分は今計画をしておりますが、それ以降については、順次国のほうから示されるということでお聞きしております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それでは、香美町については、ファイザー社で2月以降に対応できる、そういう体制が取れているというふうにお聞きをいたしました。  次に、医療体制の確保の関係ですが、これまで兵庫県のほうではコロナ医療機関の公表をするというふうな、そういう方針が出されたということですが、これについてお伺いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 健康課長、中村彰作君。 ◎健康課長(中村彰作) それでは、ご質問にお答えさせていただきます。  県のホームページのほうでも載っておりますが、コロナの発熱等診療検査の医療機関ということで、公表が可能だという病院につきましては、香美町におきましては、公立香住病院、それから公立村岡病院の2つの病院が発熱外来ということで公表させていただいております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 分かりました。それから、PCR検査の関係ですが、これもずっと私が何とか但馬でもできないかということですが、まだ整理が進んでないというような先ほどの説明でありましたが、こういう感染低下の今こそ、こういったPCR検査、無症状の方を探し出して隔離していく。これが大事ではないかと思うんですが、検査機関がなかなか進んでないという状況ですが、これはいつできるのか。その見通しは分かるでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 健康課長、中村彰作君。 ◎健康課長(中村彰作) それでは、ご質問のほうにお答えさせていただきます。  現在町のほうで把握している分につきましては、県からの報告のみということになりますが、県のほうとしましては、但馬圏域内でもそういった整備を進めたいということなんですけども、関係医療機関との調整がなかなか難しいというふうにお聞きしております。めどといいますと、町のほうではなかなかそこの部分は把握がしにくいところでございますので、県と医療機関の調整等を注視していきたいというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) それでは、次に(2)のほうに入らせていただきます。暮らしと事業者への支援対策ということで、コロナ禍の長期化等の影響でありますが、先ほど町長は、アンケート結果を見ましたら、少なくとも74%の方が影響があるというふうな結果になっておりまして、そのうち、前年実績3割以上落ち込みが38%、それから、コロナ前の実績と比べましても、3割以上落ち込みが43%もあります。やはりこういう実状を、先ほど町長は、減収だけではなしに、この期間で増収の業者もいるんだということで言っておられましたが、職種によって当然変わってくるわけでありますけども、しかし、先ほど申し上げました、3割以上落ち込みが4割近い、また4割以上あるという、これが現実です。これはなかなか深刻ではないかと思いますが、この点についていかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 深刻な業種もあろうかと思いますし、様々な補填やいろいろな給付金に対応ができる業種もあろうかと思いますから、そこら辺を役場としてもきちっと把握ができるような体制を整えたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) その上で、まず町民の暮らしの支援の関係であります。昨年、福祉灯油をされておったんですが、今年はまだゴーが出ておりませんが、実は福祉灯油については、特別交付税の2分の1措置がされるというような、こういう状況は把握しているでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。
    ◎町長(浜上勇人) 現行、私どもの内部では把握はしてないようでございますけども、すぐに調べさせていただいて、対応できるかどうかということも検討させていただきます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) ぜひ確認いただいて、これについては特別交付税の措置がありますので、ぜひとも取り組んでいただきたいと思いますが、それを申しておきたいと思います。  それから2点目ですが、政府は、子育て世帯5万円の現金と、あと5万円のクーポン券の関係であります。これについては自治体の判断に任せると政府は言明されております。実は昨日の議論の中で、この現金、どうするんだという同僚議員の質問について、否定的な答弁ではなかったかというふうに私は受け止めたんですけども、実は今朝の新聞を見ましたら、10万円一括というふうな町の方針が示されておりましたけども、この点、昨日の答弁の後、なぜこういう状況になったのか。少しその辺を丁寧に説明をお願いしたいと思います。  それから、もう1点、住民税非課税世帯への10万円給付金の関係です。実は、住民税の非課税という要件があって、実質的に年収100万円から200万円のワーキングプアという、こういった独身の方々の関係につきましては対象外となっているという指摘がありますが、この辺について対応をされるのかどうか。この点についても伺いたいと思います。  以上、3点お願いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 18歳以下の皆さんへの10万円給付の関係につきましては、まだ昨日決まったところでございまして、私どもとしては、昨日答弁にそごがございましたけども、当然ながら、その日に決まったことでございますので、既に香美町は24日に先行して5万円を給付する手続に入って、もう既に昨日の時点でそれぞれの世帯に通知を出しておりましたものですから、昨日の時点では、まだ、後ほどの5万円についての町としての考え方がまとまり切れておりませんでしたが、今の結果を経て、議会の皆さんにも事情を説明させていただいて、昨日、新聞社にも、問合せがありましたときに、年内に一括10万円給付ということを決定させていただいたことを報告するかどうかも内部で少し考えましたけれども、新聞社の問合せにもそう答えさせていただいたものが今日出ておるということでございます。既に議長にお願いをして、議運や議会の皆さんにご理解を頂くような手はずを、今後のこの会期中にさせていただいて、10万円の給付を同じ24日に済ませたいという思いで今頑張っているところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 実は、クーポン券を現金支給か、これについては、ただ、昨日の答弁をお聞きする中で今朝の新聞を見たもので、議員は皆さん驚いているんです。だから、本来でしたら、当然マスコミに出すまでに議会筋に取りあえず了解をした上で、議会はまだ決めておりませんので、そういう意味では少し説明が不足したのではないかと思いますので、その点、町長いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) マスコミに申し上げたのは、議会のご理解を頂いたという思いの中でさせていただきました。例えば、新しい議案を上程する4日前に議運を開いていただかなければならないという原則がございますけども、そのことについても議長にお願いをして、会期の在り方について検討させていただいた。通常からイレギュラーな対応でございますが、一日も早くお手元に届けたいという思いの中で、議員の皆さんにもご無理を申し上げたというふうに思っておりますし、勝手にマスコミにそういうふうに報道したということでなく、議会の方向性を確認してから、そういうふうにお答えをしたということでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) 議会の方向性って、実は、まだそういう議会としての説明を受けてなかったから、その点はどうかということですので、それありきの報道は少しおかしいのではないかということを言っていますので、その点再度。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) ですから、先ほど申しましたように、一日も早くお手元にお届けしたいという思いを議長に報告して、今後の議運の在り方、日程についても協力をお願いするということでございます。きちっと全議員の皆さんにそのことが報告できるまで議運も開いていただけない、事務手続もできないということであれば、当然24日の給付は間に合いません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 谷口眞治君。 ◎谷口眞治(3番) もう時間がありませんので、長期化するコロナ対策に対してしっかりと取り組んでいただくことを求めて終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で谷口眞治君の一般質問を終わります。  次に、森浦繁君の一般質問を行います。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 議席番号15番、森浦繁です。第130回12月定例会一般質問を通告に従い行います。  11月より、民宿のカニすきシーズンが始まりまして、本当に今年はカニが高いということで、民宿のほうでは経営がどうなるか分からないというような状況で、しかし、お客さんはたくさん来ておられますので、活気はついているんですけども、なかなか営業のほうが大変だということでお聞きします。  それでは、私は3題を質問させていただきます。まず、コロナ禍における事業者と暮らしへの支援について。これまで町として様々な政策がありました。1で、事業者への支援ということで、これまでに、中小企業者月次支援、介護等従事者慰労金、経済支援融資緊急利子補給、水産振興事業などがありました。2、町民生活への支援として、在宅高齢者生活支援灯油券の配布事業、町指定ごみ袋購入支援事業、香美町高齢者等生活環境改善エアコン設置事業など様々なものがありましたが、まだまだコロナ禍の収束が見えない状態です。今後の事業者支援、町民生活支援について伺います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、森浦議員のご質問にお答えをいたします。  事業者支援につきましては、経済支援融資緊急利子補給金、美しい村づくり資金利子補給金、豊かな海づくり資金利子補給金など、事業者への融資に対し利子補給を行うとともに、事業者緊急支援金、持続化給付金、事業者一時支援金、中小事業月次支援金、感染症拡大防止協力金など、コロナ禍の影響を受ける事業者へ支援金を支給したところでございます。その後、感染症予防のため、感染症予防資機材購入助成事業、スキー場感染症予防対策助成事業、地域公共交通感染防止対策事業により、感染予防資機材購入などに助成を行いました。さらに、業種ごと状況を勘案し、水産業振興事業、水産物冷蔵保管調整支援補助金、但馬牛受精料補助金、プレミアム付商品券事業、商店街お買物券事業、タクシー運行継続緊急支援事業など、業種ごとに支援を行ったところでございます。  暮らしへの支援につきましては、町は、町民生活への支援として、国の特別定額給付金や子育て世帯への臨時特別給付金をはじめ、町独自の香美町子育て給付金、あるいは出生年度により特別定額給付金が対象外となるお子さんへの特例定額給付金の支給のほか、在宅高齢者生活支援灯油券の配布事業や、指定ごみ袋購入支援、さらには、高齢者等生活環境改善事業としてエアコンの設置助成を実施する一方で、国民健康保険税や介護保険料等の各種減免措置など、様々な暮らしへの支援策を講じてまいりました。  このたびの議会定例会にも補正予算第7号を専決予算として、18歳以下の児童を養育する保護者へ、児童1人当たり5万円、先ほど10万円の手続をしていることを申し上げましたが、子育て世帯への臨時特別給付金を計上しているところでございます。今後さらなる子育て世帯への追加給付や、1世帯10万円を給付する住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金にも取り組む予定としております。  今後どのような支援をするのかとのご質問でございます。新型コロナウイルス感染症の拡大防止、人流抑制等の影響を受ける事業や生活、暮らしの支援、ウイズコロナ下での社会経済活動の再開等に万全を期すとして、国においてコロナ克服・新時代開拓のための経済対策が示され、地方の実状に合わせた取組を支援するとして、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の活用が盛り込まれていることから、事業者支援、暮らしの支援につきましては、香美町としても、今後必要な支援は何なのかを見極めながら、地域の実状に応じ、真に必要な事業に絞って、効果的、効率的、かつ、きめ細やかな事業の展開を検討してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) まず、事業者支援について伺います。今回の議案で国民宿舎の指定管理者納付金360万円の免除があります。コロナ禍の影響を受けて、令和3年4月から12月分の免除ということで、指定管理者として手を挙げられて、経営が大変だということは重々分かっていますが、同業種でのコロナ禍の影響を受けた減収になった状況というのは把握されているのでしょうか、お聞きします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 同業他社という意味でございますか。同業他社も大きく影響はあったというふうに思っておりますし、国民宿舎同様の、ただ、国民宿舎の場合は、前年度実績とかそういうものがございません。初めての取組でございますから、なかなかうまくいかないのが現状であろうかなというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 今、同業種でもコロナ禍の影響があったということでしたけども、国民宿舎も初めてのことで大変影響を受けられたということで、本来なら同業種にも何らかの援助をしていくべきではないでしょうか、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 宿泊業、飲食業、大変影響はあったとは思いますけれども、逆に、それぞれ休業要請支援金ですとか、国や県から様々な手当がございますから、以前にも申し上げましたように、香美町の産業、大きく影響があったとは言いながら、令和2年度の事業の関係でも町税収入は減っているわけではありませんし、様々影響があっても、うまく様々な公的支援を受けられた部分はあろうかと思います。特に飲食業も、宿泊業も様々な手当があったのも事実でございますので、そういうものはしっかりとそれぞれの事業者が対応されたと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 今いろいろな補助金が受けられたとこはいいんですけども、補助金が受けられなかったところが多分影響があったと思う。その辺の把握はされているのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それぞれ対象となる事業所の皆さんが、自ら様々な補助金だとか給付、あるいは国や県から示された対応に自らアンテナを張って、そういうものに検討をしていくというのが原則でございます。そういう給付金を受ける資格があるのに申請をしなかったとか、そういうことはなかなか役場では把握はできておりませんけども、おおむね様々な事業所がきちんと申請をなさって、補助金だとか給付金は受けられているものというふうに考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) それでは、町民生活の支援について伺います。今後の生活支援として、生活支援灯油券、町指定のごみ袋など、町民は大変喜ばれていました。今後、町民への支援として、お考えをお伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 昨年度から町に頂いております地方創生臨時交付金、そういうものの次の段階のものは、まだ正確な金額も示されておりませんけども、ある程度の対応がありそうでございますので、そういうものの金額を見極めた上で、庁舎内部で関係課と連携をしながら、影響のある町民生活については何らかの支援策を、今後内部で調整を進めてまいります。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 特に灯油券については、冬になっていますので、もし、早く決定されるのでしたら決定されて、配布するべきかと思いますが、その辺はいかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 灯油券の関係でございますけども、やはり情勢を見極めながらということでございます。昨年はコロナ真っただ中で、高齢者の皆さんがなかなか外に出歩けない、用事があっても出られない、在宅の時間が多くなるということについてしたわけでございまして、この頃では大分コロナも低レベルまで推移しておりますから、町民の皆さんも、昨年ほど、巣ごもりといいますか、高齢者が家にじっとしておられるというような部分も勘案しながら、必要であれば、内部で検討しながら、灯油券をまず、そういう政策を実施するかどうかも含めて、これから検討させていただきたいというふうに思います。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 事業者の支援、そして今後の町民生活の支援を、コロナ禍の収束がまだ見えてません。ぜひ求めて、第1問を終わります。  2点目に、農業者の担い手対策について伺います。今後の農地放棄地の増加、米価の下落、担い手不足など、ますます大変になっています。米地営農組合が今年度で解散とのことですが、約15町ある新たな担い手は決まっているのか。  2点目に、どの地区でも高齢化、人口減少により担い手不足となっています。町としてどう考えているのか。町が主体となり、JA、地区と連携して組合をつくっていかなければ、地区だけは限界になっているという声があります。  第3点目、令和3年度より農機具への購入補助金がアップしました。周知はどのようにされたのか。今年度の利用者の件数と金額は幾らか、伺います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 森浦議員の2問目のご質問でございます。  議員のご指摘のとおり、コロナ禍の影響により、外食産業での事業低下により米価は2年連続で値下がりし、農業所得の減少や、農業者の高齢化や後継者不足による遊休農地の増加も懸念され、農業を取り巻く環境は年々厳しくなってきております。佐津谷の農地保全につきましては、これまでから幾度となく関係の皆様にお集まりを頂き、農地保全の方策について議論を重ねてまいりましたが、突然、令和3年の収穫作業の完了をもって米地集落営農組合が解散されることが報告をされました。米地集落営農組合の耕地面積は約15ヘクタールであり、また、面積的なまとまりのある、町内の中でも優良農地である地域農地の遊休化を回避するため、改めてJA、県関係機関、佐津谷地区の区長、農会等に集まっていただき、今後の在り方について話合いを行いました。この結果、大半の農地は地域の認定農業者、大規模農家により耕作が継承されるようにお聞きしております。しかし、受け手農家においても、機械規模、労力など限界がありますので、一部農地の継承者が決まってないようでございます。  農業者の高齢化、人口の自然減少や町外流出による担い手不足、また、鳥獣被害による耕作意欲の減退などが要因となり、離農者の増加、遊休農地の増加が今後も危惧されます。このような中、地域の農地保全については、担い手と地域に住む住民の方々とで話し合い、農道等の草刈り、鳥獣被害対策など、地域内での役割などを話し合い、農村農地をどのように守っていくかを考えていくことが一番重要であると考えます。その話合いについても、地域住民所有の農地、農村の保全、維持について地域が中心となって行っていただくことが肝要と考えております。町やJAにつきましては、町農業委員会や県の関係機関とも連携し、地域の話合いに同席し、地域の皆さんと一緒になって検討していきたいと考えております。  農業近代化施設整備事業につきましては、今年度多くの申請を頂き、支援を行ったところでございます。事業の周知につきましては、認定農業者等の方々へ文書にて案内をいたしました。申請件数につきましては9件、交付決定額は1,475万6,000円であり、当制度について大きな反響を頂いております。町としましても、今後も引き続き、本町の農業振興の中核を担う認定農業者等への規模拡大支援や担い手の確保、育成を行いながら、土地持ち非農家など、地域住民を含む組織づくり、農地及び農村の保全、維持に対し、JA、町農業委員会、県関係機関と連携し、支援していきたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) まず、米地の新たな担い手がまだ全部は決まってないということですけども、今後どのようにされるかということと、新たな米地農地、米地地区での耕作者の方が鳥獣防護に対する防護柵の設置が所々できてない。ほかの地区もそうなんですけども、なかなか高価なもので、補助金の活用ができないものかという声が出ていました。町として、まずその対応についてお伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 防護柵につきましては、今までからよく質問を頂いておりますけども、やはりその地域、農地を持つ、あるいは受諾して耕作をなさっている方々が、そういう事業に取り組むということが肝要だろうというふうに思います。そういうことの受入れ体制といいますか、対応は、そういう制度をもって町としてさせていただきますが、そこだけ特別な手当ということはできませんので、まずは地域で全部の農地を防護柵で囲うような取組を意思決定していただいて、受益者分担金も納めていただくような運びをつくっていただければ、役場のほうで今でも申請手続ができるというふうに考えておりますので、そういう方向でお願いはしたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 2点目の件ですけども、地域が原則やっていくんだということをこれまでから言っておられるんですけど、実際のところ、担い手というものが地域では限界が来ているんです。ですので、町並びにJAも、会合には出てこられても、それを、何とか担い手を探していけるような方向性を見いだしてほしいという意見がありました。それと、町が進めておられる人・農地プランの現在の状況についてもお伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 担い手の確保については、町も積極的に関与しておりますし、現に奥佐津地区の新しい担い手が、大規模な農地を受け持つというような話も聞いております。まずは、役場が先導するということでなしに、地域の話合いの中でその農地を守っていくような取組は、地元で相談しながら決めていただくのが原則でして、役場の職員が稲を作るわけにもいきませんし、様々な公的支援策をもって、役場も介在をして一緒に相談していくという今のやり方が一番妥当ではないかというふうに思っております。  人・農地プランの進捗状況につきましては農林水産課長に説明をさせますので、よろしくお願いします。 ◎議長(西谷 尚) 農林水産課長、福島功君。 ◎農林水産課長(福島 功) 人・農地プランの関係なんですけども、今現在、香美町は54ヘクタールということで、これが今年度の10月で50ヘクタールになっています。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 3番目の、農機具の購入補助金については来年度もされるという答弁でしたけども、今年で終わる水路の基盤整備の75%の継続については、たくさんの町民から、まだ継続してほしいし、できていないとこがたくさんあるという声を聞きますので、その辺のお考えをお伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 機械のことにつきましても、今の水路の保全の関係につきましても、予算編成はこれからでございます。ただ、水路の関係は、3年済んだ時限的な措置でございましたので、我々としては、希望する方々が早く、短い間にしていただきたいということで3年間という設定をいたしましたので、継続かどうかについては、来年度予算編成の中で考えさせていただきますけども、このままずっとということになりますと、時限的に補助率をアップした意味もなくなりますので、内部では今後検討していきたいというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 基盤整備については、ぜひ継続を、永久にということではなく、あと1、2年延ばしてもらえれば大変ありがたいという声を聞いていますので、その点も要望します。  3点目に、子育て支援について伺います。1点目に、学校給食の無償化ということで言わせてもらっているんですけども、それで、コロナ禍で生活も大変な今、給料も上がらず、原油、食料品など上がるものばかりです。学校給食に関わる令和2年度の決算では、2億4,000万円のうち、保護者から頂いた給食費7,110万円は全て賄い材料費に充て、その他給食を提供するために必要な費用の7割以上を町が負担しています。現在のところ、減免や無償化は考えていないという前回の答弁でした。国や県において、減免や無償化に関わる制度がなされれば積極的に対応しますというこれまでの答弁でした。それで、少子化対策として、コロナ禍の今こそ子育て支援をすべきではないかということでお伺いします。  2点目につきましては、コロナ禍の子どもの貧困について伺います。コロナ禍により、18歳までの子どもを持つ家庭の失業者は何人あったのか。また、生活保護を新たに受けた世帯はあったのか。今後の対策について伺います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、森浦議員の次のご質問でございます。  学校給食費の関係につきましては、南垣議員の質問でもお答えしましたとおり、先ほど議員からご指摘のあったとおりでございます。3分の1弱のご負担を願っているということで、今後もその考えでいきたいと思います。ただ、先ほどもありましたが、国や県、あるいは国で学校給食費に対する大きな転換の考え方が示されれば、それに沿ってしっかりと香美町としても対応させていただきたいというふうに考えます。  次に、18歳までの子どもを持つ家庭の失業者の関係でございますが、失業者を正確に把握することは困難でございますが、健康保険税の減免申請における非自発的失業者の状況からは、18歳までの子どもを持つ方の失業は、今年1月から12月までで2人確認ができるところでございます。また、生活保護を受けた新たな世帯はあったのかとのご質問でございますが、今年1月から12月までで4世帯の保護決定がありました。そのうち18歳までの子どもを持つ世帯は1世帯ございました。
     コロナ禍の子どもの貧困対策については、このたびの議会定例会にも補正予算第7号を専決予算として、18歳以下の児童を養育する保護者へ、児童1人当たり5万円、先ほど議論がありまして、今、議会の皆様にもお願いをして、一括給付の動きをしておるところでございます。子育て世帯への臨時特別給付金を計上しております。今後さらなる子育て世帯への追加給付や、1世帯10万円を給付する住民税非課税世帯等に対する臨時特別給付金にも取り組む予定としております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 1番目の、子育て支援の学校給食の関係なんですけども、子どもが数人いるところでは、2人目、3人目の子どもさんへの減免について考えていくべきではないかと考えますが、町長の答弁を求めます。  2点目に、子どもが1人のところで2人目を出産しようと考えたときに、子育て支援として今後の学校給食の減免などを考えるべきではないかと。国が決めればするということではなく、町として積極的に取り扱うべきではないか、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 学校給食の関係については、今までから私が申し上げておるとおりでございます。ただ、何度も申し上げますが、国や上位の機関から、学校給食に対しての考え方、子育て支援策の中でそういう方向が示されるならば、させていただく準備はございますし、積極的にさせていただきます。ただ、現行申しておりますように、給食といいますのは、やはり、児童・生徒それぞれに還元されることでございますから、ただになったからいいというようなものではありませんし、そういうものの財源は、いつも申し上げておりますけれども、町の一般財源でございますから、その分はほかに充てる事業が縮んでくるという考え方に立てば、私は今までの答弁のとおりとさせていただきたいと思います。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 平成17年、3町が合併したときには人口が約2万2,000人いたと思います。現在、1万6,000人台となりまして、約6,000人の減少となっています。年間約400人が減少しています。これは未来の香美町を担う子どもたちのために財源をつくり、基金を活用して、5年後には約3割、30%の児童が減少するという予想があります。ぜひとも基金をして、無償化ということは最終的ですけども、まず減額を考えるべきではないかと思いますが、町長に伺います。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 先ほど申し上げたとおりでございます。今のところ考えておりません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 2点目の、独り親のところで、特に母子家庭が9割ということでお聞きしますが、非正規での生活についての把握はされているのか、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 非正規で頑張っておられる母子家庭が、比率だとか件数だとか、正規で働いておられる母子家庭の方々もおられると思います。正確な数字は、私は把握はしておりません。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 平成31年2月で、全国で母子家庭のうち30%強が貧困の危機に追われていると。コロナ禍になってもっと進んでいるかと思うんですけども、その辺の把握も今後されるべきではないかと思いますが、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 全国的なことは別として、何らかのことできちっとした状況把握ができれば、私ども香美町民の中でのそういう状況の把握については、分かる範囲で調査はできる限りしてみたいというふうに思いますが、なかなか難しいのかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 森浦繁君。 ◎森浦 繁(15番) 今後また人口減少がますます進んで、15年後以降には1万人を切るような状況になるかと予想されます。今こそ、本当に人口減少、子どもの子育て支援にお金を使うべきかと思いますので、それを求めて私の質問を終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で森浦繁君の一般質問を終わります。  ここで暫時休憩をいたします。再開は13時25分といたします。                              午後12時03分 休憩                              午後 1時37分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、会議を再開します。  町長より発言の申出がございますので、許可をいたします。 ◎町長(浜上勇人) 議長の発言の許可を頂きまして、先ほど谷口議員との一般質問でのやり取りの中で、今の18歳以下の子どもたちへの一括での給付についての内容説明の中で、議会の皆さんにお願いしたということを是認したような答弁がございました。今、我々の立場からは、議会全員の皆様の賛同を得て、議会の手続論を踏み越えて、給付に向けてお願いをしておるというところでございましたのに、さも許可を頂いたような発言になってしまいました。おわびして訂正を申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。 ◎議長(西谷 尚) 次に、岸本正人君の一般質問を行います。  岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 岸本正人です。一般質問をさせていただきます。予定より遅れてテンションが下がったような気もするんですが、頑張ってみたいと思います。  今回は2問ありまして、まず1問目を質問させてもらいます。自家用有償旅客運送制度の活用についてということで、過日の新聞、読売にて、町として小代区にて導入を検討しているとの報道がありました。そこで、1、町としてどのような考えをされていますか。2、新しい地域コミュニティーへの導入は考えられますかということで、いろいろ調べてみたんですけど、一説には、天下の読売新聞さんが誤報を出したのではないかというような説やら、いろいろありまして、私も調べてみましたら、自家用有償旅客運送制度というのは、香美町が現在しているのも、香美町がやっているのがそれに該当するのかななんて思ったりするんですけど、その辺も含めて答弁を頂きたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、岸本議員のご質問にお答えをいたします。  小代区での自家用有償旅客運送の導入を検討しているとの報道についてでございます。これは11月9日に開催をされました令和3年度第1回但馬地域公共交通活性化協議会で素案が示された、但馬地域公共交通計画に記載されている小代地区での自家用有償旅客運送の導入を検討するとの記述が、導入を目指すと報道されたものでございます。小代区内は国道482号を主な運行ルートとする秋岡線が運行されていることから、町民バスが非常に利用しづらいダイヤ編成をせざるを得ない状況となっており、利用者や区等からも改善を望む声を聞いているところでございます。このような背景の下、担当課での小代区内でのデマンドバスの導入の検討や、住民が主体となった地域交通を確保する取組である自家用有償旅客運送の導入などを検討してみてはどうかとの議論から、但馬地域公共交通計画に組み入れる予定としているものでございます。しかしながら、住民主体の自家用有償旅客運送の導入については、第1に、住民の理解と合意形成を図る必要があり、また、運行計画の作成や大臣認定、運転講習の手配と受講、運行管理等、様々な対応を行う運行主体が行う必要があるなど、非常にハードルが高いのが実状であるため、検討すること自体も慎重に行う必要があると考えております。小代区では小代区自治会が中心となって新しい地域コミュニティーの設立に向けた取組を進めており、先進地の視察や勉強を行っていると聞いておりますので、新しい地域コミュニティーの設立に向けた話合いの中で、自家用有償旅客運送の導入についても検討されることがあるのであれば、運営主体となっていただくことも可能であると考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) それでは、あながち誤報というわけでもなしに、検討を考えているというような解釈でいいんですか。読売新聞がまた11月27日に、マイカー送迎、地域回送というような形で新聞報道がありまして、これによりますと、かなり規制は緩和されていて、道路運送法では、対価を得て車で送迎するには国の許可や二種免許が必要だが、地域の実状を踏まえ、2006年に同法を改正し、事前に国に登録すれば、市町村やNPOなどが一種免許でも送迎可能とする自家用有償旅客輸送制度ができたということで、さらに国交省は2018年、住民が実費程度の料金で送迎する移動支援サービスなら、事前の許可、登録も不要とする通達を出したということの記事がありまして、それから、ただ、安全面についての懸念があるということで、全国で150か所以上が、たしか鳥取のある町とか、しとるみたいですが、安全面を心配しとるということで、そういうことに関しては、保険の加入をたくさんつけたりというような対応が必要だというような記事が出ておりました。この記事を読んでみますに、この制度を使うのには、ハードルがさほど高くはないという気がしまして、養父市で行っている制度はどれになるのか分からんのですけれども、かなり法令の規定はないということで、私が思いますのに、何といういい制度を考えておられるんだという思いをしまして、それで、誤報だとか何とか言わずに、これはいいことだと思って、香美町も取り入れるようにしたらどうかという提案です。  過日、この一般質問の内容を見たという小代区の元某議長さんが電話してきまして、私は軽度の障害者だけど、免許を返納したんだと。バス停まで歩くのがまず大変だ。それから、今の町がしてくれとるバスは、ステップで乗り降りも大変だ。それから、何かの用事が終わって帰ろうと思っても、また同じように時間待たないけんということで、家族の方や地域の方に頼むこともあるんだけれども、遠慮せんなんし、一定のお金を払って頼めるならば、こんな制度はぜひ取り入れてほしいというような意見でした。  私もそれを思って、いろいろ思ったら、小代区、村岡区については、実質タクシー会社がなしです。もし、村岡区、小代区の人がタクシーを使おうと思えば、温泉タクシーか八鹿のタクシーを頼んだら、当然来るまでの料金も取るでしょう。それから、かなりの料金がかかる。3日、4日前に柤岡の人が、東京へ行かんなんで豊岡までタクシーを頼んだら2万5,000円だったと聞いたなんていうような例もあったりしまして、非常に軽度の障害、免許返納者、独居老人の方々も自由に出入りしたいということで、よくは調べてないんですけど、介護タクシー、福祉タクシーというのがあるのかな。というのは、原則は病院の行き帰りのみで、途中で買物したいといっても何か難しいみたいである。それから、やっぱりそういう方たちも、ときには散髪にも行きたいし、会合にも出てみたい。それから公民館講座なんかにも行きたいけど、やっぱり断念しとる状況だということがありまして、香住には、年間300万円払ってタクシー会社が存続してもらっているんですけれども、村岡、小代には、新たなタクシー会社が、採算面から、来てくれるということはまず考えないということになると、例えば、こういう制度を新しいコミュニティーの中に取り入れて、例えば自動車1台は町が貸与するというような形で、あとは地域の皆さんで、我々のコミュニティーにも安全部会、運用部会とかというんですけど、その中の部会に任せて、そういう制度をつくって、これから特に、私も71歳で免許返納も考えないけんというような立場になりかけました。そうすると、町長もご存知のように、我が村で日に3回かな。バスに来ていただいとるんですけど、それを使って、例えば村岡に買い物に行って帰ろうと思ったら、ほぼ1日仕事。ましてや豊岡病院に入院される方があるんですけど、豊岡病院で診察を受けようと思って、自分の車なしで行ったら、その日には帰ってこれない。このたび蘇武を通ってくれるんですけれども、八鹿まで全但バスをずっと乗り継いで行って、八鹿から電車で豊岡駅まで着いて、豊岡駅からタクシーに乗って診断を受けて、さあ帰ろうと思ったら、その逆が、1日では厳しいかなぐらいのことがあって、私の近所のおじさんも、何かあったら豊岡の娘が豊岡病院の送り迎えしとるのが実態で、なおかつ、近所の人がしてあげるというんだけど、全く無料だと、3、4回はいいけど、次は何を礼したらいいかとか、やっぱり言いづらくなるというようなこともありまして、こういう制度を、問題点はあるにしても、克服しつつ、特に射添コミュニティー、小代コミュニティーなんかに、本人のコミュニティーの中から出れば、またそれが一番いいんですけれども、中からも、町からも、そういう制度はどうですかというような制度をつくってはどうか。  それから、現在、頑張ってバス等の交通政策をしてもらっているんですが、昨日だったかな、南垣議員の、タクシーとバスと学校のスクールバスとは全部一緒にせんと、分割して考えてみて、タクシー部門的なものも取り入れるようにしたらというような発言もあって、なるほど、そういう制度を取り入れるよう考えていく時期に来ていると思うのですが、町長、どういうふうに思われますでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 企画課長、川戸英明君。 ◎企画課長(川戸英明) 岸本議員の関係のご質問ですけども、これにつきましては、確かに国の規制が緩和されておりまして、いろいろな手法があります。ただ、いろんな手法、NPOによる有償での事業だとか、無償での事業、また、市町村が有償でする場合、市町村が無償にする場合、それぞれ様々なパターンがあります。その際にまず一番大事なのが、地域でする場合ですけども、地域の合意形成がまず第一なのかなと。その後、今現在運行されております全但バスですけども、全但バスとの協議というのが次に重要になってきておりまして、例えば秋岡線ですと、道路運送法の第4条に基づく幹線路は全但バスが走っておりますし、村岡につきましても、9号線を走っておりますので、既に走っておられる事業者との調整がまず必要となってきます。事業者との調整が完了した段階でさらに協議を進める中で、そこでもオーケーというような話になりましたら、香美町の公共交通会議にかける必要がありますので、手順としては複雑、制度としては緩くなりましたけども、手続としてはまだまだいろんな過程を踏まないといけないのかなというふうに考えております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 僕も知識がなかなかないんですけど、この新聞報道によりますと、全但バスの協議等は必要ないというような記事がありまして、それは当然何かをしようと思えばいろんなハードルがあるのは確実であるんですが、その辺をクリアしていって、これからの地方の本当に交通の便に困っている人、もしくはバスの便が使いづらいような人の手助けを、積極的に町としても関与すべきだと思うのですが、質問いたします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 今、企画課長が申しましたように、緩和の方向でそういうことが検討は可能なふうには聞こえますけども、先ほどもありましたように、現行でも走っております路線バス、あるいは町民バス、それに加えて有償の旅客運送のテストケースといいますと、新しいものを加えて、既存の路線だとか、メインの通りを運行しておる定時バス路線、そういうものとの兼ね合いがございますので、新しいものの緩和があったから、有償旅客運送、あるいはタクシーを運行するというようなことがあれば、必ず路線バスだとか町民バスに影響があることでございますから、全体の中で、例えば小代区なら小代区の公共交通の在り方をきちっと指針を示す。その中には、今、射添地区で住民主体の新しいコミュニティーづくりというような中で、そういうことももんでいただいて、実際にそれをつかさどるような事務局の役目も地区の協議会で賄っていただけるのか。専任の職員はどうか。例えば、どなたが運行の担い手としてされるのか。現行走っている町民バスや路線バスとの兼ね合いはどうか。そういうことも含めて、越えなければならない様々なハードルがたくさんございまして、すぐにこういうものが緩和されたから、小代区内で有償の旅客運送を始めるというわけにも、なかなかまいらないのが現状だというふうに考えておりますので、もう少し、そのことも含めて、町で検討して、地域の皆さんとの協議の下に、今後、小代区内の公共交通や有償旅客運送を実施していくためには、どのようなハードルがあって、何をクリアしなければならないのかということを、綿密に地域の皆さんと打合せをしながら、実証実験なり、試行運転なり、そういうことに進んでいくのが無難ではないかという思いを持っておりますので、もう少し研究をさせていただければありがたいと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 町長の、どちらかというと前向きな発言を頂いて、ありがたいと思っているんですけれども、やっぱり現在の香美町の公共交通を見ますと、どなたかの議員が言っておられた、空気が走っているバスがほとんどだという、皆さん頑張ってもらっているんだけど、町長も余部線云々で頑張ってもらっているんですけど、全部のコストを考えたら、私の提案も悪くはないのではないかという気がするんです。確かに全但バスさんとの関係も、それだったら全但、私たちは撤退しますなんて言ったら困るんだけれども、特に重度の介護の方に関しては、今、きっちり年間何枚のあれを補助して、料金も補助してあげて、何社かがしておられる。私の言っておりますのは、免許返納、独居老人なんかの、まだ軽度の方の需要を満たすためには、うまくいけば、かなり極端に言いますと、今のバス路線を少し減らしてでも、経済合理性も確保できるのではないかなんて思う部分がありまして、その辺もぜひ検討していただきまして、前向きに、読売新聞が違った報道をしたんだけど、それが一つのいい機会だと思って、私は、検討及び導入を求めるということで1問目は終わりたいと思います。  次に、教育長への質問なんですけれども、学校統廃合問題についてということで、私もくどいほど質問して、いい加減にせえなんて言われるかもしれんのですけれども、もう一度現状を言わせてもらいますと、令和3年5月1日時点で、皆さんには伝わっていると思うんですけど、奥佐津学校の幼稚園に対しては、令和9年には、4歳児、5歳児ゼロ。令和8年には5歳児が1名、令和7年では、4歳、5歳で合計2名。佐津では、令和9年度は4歳、5歳ゼロ。令和8年度は、5歳が2名。それから柴山では、令和9年度は4人、4人。長井では、令和8年、令和9年、4歳児ゼロ、5歳児ゼロ。余部では、5歳児が令和8年、1人、令和9年度はゼロというような、ほかの村岡、小代においても減少しておる状態です。何遍も言うんですけど、やっぱり危機的な状況に陥っているのが現実だと思うんです。  教育長の6月議会、9月議会での非常に前向きな答弁を頂きまして喜んでおるんですけれども、6月議会におかれましては、抜粋しますと、教育振興基本計画の方針を受け、改めて全小学校区で保護者や地域の方の意見を伺いながら、統合の組合せや時期などの具体的な内容を掲げた学校統合計画を早期に作成していくことを考えております。それから、前回9月の答弁では、教育長の答弁で、少子化の進行は著しく、現在は複数校の児童が集まって、チャレンジプランを始めた当初の1校分ぐらいの人数しかならない状況となっております。先日の懇談会のそれぞれの参加者の意見や、今後の児童数の推移で1人や0人の学年が現れていることを考えますと、懇談会の場でも発言させていただきましたが、具体的な時期については未定ですが、統合を検討すべき段階に来ているというのが現在の心境ですという答弁を頂いておりまして、さて、このたびの議会の当初に頂きました行政報告の最後の教育振興基本計画の関係ということで、11月17日に第3回教育振興基本計画策定委員会を開催し、来年度からの本町の教育の方針を示す第2期計画の案がまとまりましたので、12月にパブリックコメントを募集した後、1月中に総合教育会議を開催して計画を決定するということが出ておりました。それで、大急ぎでホームページからパブリックコメント手続用というのを、計画案を頂きまして、その中で統廃合の項目、これは計画案です。学校園を取り巻く状況ということで、町内には小学校10、分校1、幼稚園9園等がありますが、いずれにおいても年々子どもの数が減少し、小規模化が進むとともに複式学級が増加しています。香美町の学校園はほとんどが小規模ですが、よさを生かして進めてきました。  一方で今後の児童・生徒の推移を見ると、今後5年間で30%減少し、小学校では1学年の児童が1人や0人。全校生が1桁となるような学校もあり、香美町ならではの魅力ある学校園づくりにおいて、これまでのような成果を期待することが難しくなると思われ、今後の学校園の在り方に不安を抱き、学校再編を望む保護者が多くなってきています。これからも香美町の子どもたちが夢や志を持ち、直面する様々な変化を柔軟に受け止め、主体的に向き合って関わり、ということで、今後を見据えた就学前施設、小・中学校の適正配置の在り方を検討し、学校再編を推進していく必要がありますというのが、令和4年から、来年から令和8年までの後期計画の案なんですけど、失礼ながら、私としては、もっともっと前向きな案が出ると思っておって、がっかりというような気持ちもあります。  これまでの教育長の答弁なんかを見ますと、計画案の中に具体的な案が出るかと思っておったんですが、出ていないと。それで、このたび射添小学校の教育環境会議、これはもちろん皆さんご存知のように、最後アンケート調査を取って、3分の2以上が希望すれば統合について考えるということだと思ってチラシを見ましたら、2時50分から3時15分、25分で終わります。これで説明ができるかなと思ったら、よくよく聞いてみると、このたびは、関係学校区というのか、全てでアンケート調査をして今後の検討を始める。私が期待した、基本計画には載ってないけれども、統廃合問題の検討はどんどん進んでおるのでなくては納得できないと思って質問なんです。  1つ目、現在の計画案の中に統廃合についての方向性、計画案は入っているのですかということで、一応先ほど読んだ、学校再編を推進していく必要がありますとは書いてあるんですが、やりますという文言はない。それから、アンケートをするんだというようなことを聞いただけで、はっきり分からんのですけど、それが環境会議でアンケートを取らなんだ理由で、もっと詳しいアンケートを取るのかなと思ったりしとるんですが、その辺についてお伺いいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 岸本議員の質問にお答えします。  今からお話しすること、かなり今、質問の中でお話をされたこと、一つ一つ整理をしながらお話しさせていただこうと思っております。まず最初に、現在の計画案に統廃合についての方向性、計画案は入っているのかという質問に対してですが、第2期教育振興基本計画案におきましては、まず、第1期計画の方向性の一つである、子どもたちの生きる力の育成の検証として、学校間スーパー連携チャレンジプランは、保護者の約9割が意義ある取組であると高く評価し、集団での多様な学びによるコミュニケーション能力の育成や、中1ギャップの解消などに大きな成果がありました。しかし、著しい少子化の進行による今後の学校園の在り方に不安を抱いている保護者が多くあるため、就学前施設、小学校、中学校の適正配置の在り方を早期に検討する必要が生じていると検証しております。また、学校園を取り巻く状況として、これまで小規模の特色やよさを生かした香美町ならではの魅力ある学校園づくりを、関係者が一丸となって、保護者、地域住民とともに進めてまいりました。しかし、今後、児童・生徒数が5年間で約30%減少し、小学校では1学年の児童が1人や0人、全校生が1桁になる学校も出てきます。香美町ならではの魅力ある学校園づくりにおいて、これまでのような成果を期待することが難しくなると思われることから、今後を見据えて、就学前施設、小学校、中学校の適正配置の在り方を検討し、学校再編を推進していく必要があると記載しています。  このような状況を受け、新しい計画の基本目標である、ふるさと香美を愛し、夢や志を抱き、ともに未来を切り開く人づくりの実現に向けた取組の柱の一つとして、就学前施設、小学校、中学校の適正配置により学びの環境を整えるという方向性を示しております。なお、教育振興基本計画は、本町の教育の方向性を示すものですので、具体的な統合計画はこの中には挙げず、別途策定していくものとなります。  次に、今年度の学校版教育環境会議では、統廃合について意見交換は行わず、別途アンケートをすると聞いているが、案に入っているのかというご質問ですが、第2期教育振興基本計画は、現在行っているパブリックコメントを受け、来年1月中に、第4回になりますが、策定委員会を開催した後、総合教育会議に諮って学校再編を推進することを決定する予定です。この決定に合わせて学校教育環境会議で今すぐ統合を希望するという意見が3分の2を超えた場合に、統合するかしないかを含めて検討していくという現在の学校統合の進め方を改め、今後は教育委員会が再編計画を示して、保護者や地域の皆さんの理解を得ながら進めていく方向に見直すことを考えています。  統合の進め方の見直しに当たっては、特に小学校の場合は、小規模校の維持を前提に、チャレンジプラン、修学旅行、自然学校、社会見学など合同で実施している行事が多くあるため、学校現場と方向性を共有することが重要ですので、統合問題が進んでいる学校だけではなく、合同で行事を実施しているほかの学校の方向性についても、併せて考えていかなければなりません。また、学校統合というのは非常に大きな問題ですので、再編計画を策定するに当たっては、より多くの方々の意見を伺わなければならないのですが、学校版教育環境会議は近年参加者が少なくなってきていますし、環境会議では統合について議論する十分な時間がないといったご指摘も頂いていますので、保護者や地域の皆さんの統合に関する意見をより詳しくお聞かせいただくために、内容を学校再編に絞った懇談会を別途開催させていただくことと考えています。懇談会では、それぞれの学校の今後について、存続してほしいとか、しばらく維持をしてほしいとか、あるいはすぐ再編してほしいとかといった意見や、再編する場合の学校の適正配置について、併設幼稚園の今後についてなど、保護者や地域の皆さんのご意見を伺い、学校再編計画策定の参考にさせていただきたいと考えています。学校統合を進めるという前提の会議ではありませんし、統合について賛成か反対かの人数を確認させてもらう会議ではありませんので、アンケートを行うことは予定しておりません。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) ぜひ前向きにお願いしたいと思います。蛇足なんですけれども、自分の子どもが小学校4年生だったら、あと2年でうちは関係なくなるとか、そういう方もあり得る。それから、私にある方から電話を頂いたんですけれども、私の子どもは学年1人であると。これで統廃合が進まなければ豊岡に出ざるを得んだというような悲壮な叫びも現実聞きました。教育長は頑張って、これから、私は、基本計画にも入るのではないかみたいな誤解といいますか、希望を持っとったんですけれども、今お聞きしましたら、教育委員会が主体で方向性をこれから示していただけるということで、希望しているんですけれども、私に言わせると、もう極限まで来ている。私に言わせると、統廃合をしっかり教育委員会で検討、主導していただくのが当たり前の時期に来ていると思います。それで、今、教育長がお答えいただいたんですけれども、3年先、4年先、5年先の計画では、私としては困るんです。やっぱり早期に、あと2年したらこういう方向でどうですか。非常に団結力がある学校においては、こういうのはどうですか。いや、我々は地域を挙げてしっかりこの学校を守るんだと言えば、そのままでいいと思うんですけれども、先ほど言いました、早く方針を示さなければ、もうこの地域を出ていかざるを得ないという人がかなり、声にならない声の人がおるのではないかと思いまして、現実にも2、3は聞いた。誰とは明かせられませんけど、ありまして、その辺で、いつ結論というのはなかなか難しいんですけど、教育長、私はこれでそれが出ると思っているんですけど、それを諦めて、全体像の方向性といいますか、具体策が出るのは、どれぐらい待てばいいかなと思うんですけど、教えていただけますか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今のご質問にお答えをしようと思います。  最終的に方向性を検証する流れは、今お話ししました。ですので、総合教育会議で方向性を示したら、すぐにその作業に入っていくわけです。そうなってくると、先ほど言いましたように、別の組織ではなく、教育委員会を中心とした組織、これは当然学校現場も含めて、町長部局にも入ってもらって、一つの組織をつくって検討を進めるという動きになるだろうと思いますので、今、最終的に、来年度の夏までには計画が示せることになるかなというふうに今現在考えております。ただ、今急いでおられることも非常によく分かるんですが、逆に急いでない方がおられることも、事実やはりある。これに関しては、私、より多くの意見と言いましたが、より多くの意見を、どれまでのパーセントが聞けるかは別として、やはり聞いていかなくてはいけないというのが一番の今の私の課題でもあるし、考えていかなくてはいけないということを常々思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 岸本正人君。 ◎岸本正人(13番) 教育長より、来年の夏ぐらいには方向性を示せるということで、決断していただいたのかなと思って喜んでいるところでございますが、一番大事なのは、児童・生徒、これから生まれてくる子どもたちにとって、どうあるべきかが一番であって、あとの地域が寂れる云々というのは、ほかのことで解決すべき問題だと私は思います。ぜひそのことを耳の片隅において頑張っていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。  以上、終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で岸本正人君の一般質問を終わります。  次に、西谷高弘君の一般質問を行います。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 西谷高弘でございます。通告のとおり一般質問をいたします。  通学路等における交通安全の確保について問うものでございますが、本年8月に第2回交通安全対策に関する関係閣僚会議を開催し、会議では、通学路等における交通安全の確保及び飲酒運転の根絶に係る緊急対策及びワーキングチームの設置について議論が行われ、関係閣僚会議決定いたしました。そこで、我が町の通学路等における交通安全の確保でありますが、1、通学路における合同点検の実施及び対策必要箇所の抽出について伺います。1)として、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道となっている道路など車の速度が上がりやすい箇所や大型車両の進入が多い箇所。2)過去に事故に至らなくてもヒヤリハット事例があった箇所。3)保護者、見守り活動者、地域住民等から町への改良要請があった箇所。  (2)といたしまして、子どもの安全な通行を確保するための道路交通環境の整備の推進を伺います。1)として、歩道の設置、横断歩道の設置、路面標示、ゾーン30をはじめとする低速度規制、スクールゾーンの設定。  (3)として、スクールガード・リーダーの支援の対応を伺います。  (4)として、子どもをはじめとする歩行者の安全確保のための交通安全教育の取組はどうか、伺いたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。教育長の答弁を求めます。  教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) ただいまの西谷議員の質問にお答えをします。  一部、昨日の見塚議員の答弁したことに重なるところ、同じことを言うかもしれませんが、ご理解いただけたらと思います。まず最初に、通学路における合同点検の実施及び対策必要箇所の抽出についてですが、香美町通学路安全推進会議では、毎年行っている危険箇所の洗い出しを、本年度は6月14日に町内の学校園に依頼をし、その後、6月28日に発生した千葉県の八街市の事故を受けて、文部科学省、それから国土交通省、警察庁の連名による、通学路における合同点検等実施要領に示された1つ目に、見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい箇所や大型車の進入が多い箇所。これが1つ目です。2つ目に、過去に事故に至らなくてもヒヤリハットの事例があった箇所。3つ目に、保護者、見守り活動者、地域住民等から市町村への改善要請があった箇所。この3点の観点を加えて、再度危険箇所の洗い出しを行うように学校のほうに依頼をしました。その結果、柴山保育所と全小・中学校から35の危険箇所の報告があり、そのうち8か所が、先ほどの1)です。見通しのよい道路や幹線道路の抜け道になっている道路など車の速度が上がりやすい箇所に8か所が該当しました。そのうち1か所は2)です。過去の事故に至らなくてもヒヤリハットの事例があった箇所にも該当するものでした。その後、合同点検を8月24日に行い、対策会議を9月22日に開催して対応策を検討した結果、国の示す観点で洗い出した8か所のうち、6か所については、それぞれの道路管理者が何らかの対策を行うか、既に対策済みであり、残り2か所に関しては、道路管理者による対策が困難な事案であるため、学校による安全教育で対応するということにしております。  2つ目に、子どもの安全な通行を確保するための整備ですが、歩道及び横断歩道の設置、路面標示につきましては、関係者により現地での合同点検を実施の上、警察や道路管理者など関係機関との対策協議を行い、可能な箇所から対応を行っています。ゾーン30については、警察、公安委員会が設定するものなので、現在町内には該当箇所はありませんが、今年度の合同点検を受け、村岡小学校前から村岡商店街における通学路を今後設定することを検討していきます。また、スクールゾーンに設定している箇所も町内にはなく、登校時間帯を許可車両のみ通行可能としている時間待機制度箇所が香住区に4路線あります。スクールガード・リーダーにつきましては、警察のOBなど防犯の専門家を町や教育委員会が委嘱して、地域学校安全指導員であり、本町では委嘱していませんが、各学校において保護者や地域住民で組織する見守り隊が、ボランティアで登下校の見守りを行っていますので、活動支援として、令和元年度に反射材つきのベストを配布させていただいております。  子どもをはじめとする歩行者の安全確保のための交通安全教育ですが、保育所、こども園、幼稚園では、美方警察署や地元の駐在の方を講師に招き、交通安全の話を聞いたり、ビデオを見たりするとともに、実際の道路で横断歩道の渡り方などを指導してもらっています。小学校でも、美方警察署や地元駐在の方が講師となって講話やビデオを視聴するとともに、主に高学年は自転車教室、低学年は横断歩道の渡り方などの指導を受けています。中学校においても、美方警察署から講師を招き、ビデオ視聴や自転車運転の実技指導などを行っており、いずれの学校園においても、毎年実施する学校行事として取り組んでいるところです。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 教育長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) ありがとうございます。合同点検及び対策箇所の抽出を実施して、リストアップがあったということで、昨日、見塚議員の答弁で頂いた35か所云々ということをお聞きいたしました。対策箇所については、状況を一応お聞きしたんですけど、その現状や場所の確認が当然必要ですし、情報収集というのは学校に依頼したということなんですが、実際に学校は独自で確認したというか、その情報というのは、実際に学校としてはどういうふうな形で収集されたか、お願いしたいと思います。
    ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 1つは、PTAにも入ってもらって、まずは合同点検というのを実際に行っていると思いますし、学校独自では、PTAに入ってもらって、一緒に夏休みの間に点検をしているというのが主だと思います。もちろん職員が中心となっているのは間違いないかなというふうに思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 情報で大事なことは、状況云々もあるんですけど、実際にヒヤリハット事例があったかどうかということも、重きを取るところだと思います。実際に歩行者が一番弱い立場である以上、児童・生徒、そしてまた、保護者からの意見は重要だと思いますが、その辺からの情報を実際に頂いたのか。また、先ほど、危険箇所について計画は立てたということなんですが、意見の収集と計画のところをもう一度お願いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) お答えしたいと思います。情報の収集ということでございますけれども、全ての学校がということではありませんけれども、学校でPTAと一緒に現地を確認して回ったりとか、それから、保護者の方からそういった危険箇所はないかというような聞き取りをしたりとかということで、全て収集した上で、各学校園から教育委員会のほうに報告をしていただいています。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 全ての学校ではないということなんですが、中学校、小学校、香美町内なんですが、これは一部の学校しか問題はなかったということなのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) お答えします。全ての学校ではないと言いましたのが、PTAと一緒になって現地まで行って確認、そこまでしているところは全ての学校ではないということで、全部の学校で危険箇所の洗い出しはしていただいております。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 現地確認、一番大事なことなんですが、特に合同点検ができなかったというところも、本当に実際に、アンケート云々もあるんですけど、ぜひ聞き取りでしっかり現場確認、調査をお願いしたいと思います。  交通安全基本計画は、都道府県交通安全計画及び市町村交通安全計画は、それぞれ都道府県または市町村がその区域における陸上交通の安全に関する総合的かつ長期的な施策の大綱等について定めるものです。交通安全対策基本法により、都道府県についてはその作成が義務づけられており、市町村についてはその作成が努力義務化されているものです。その中で、道路交通環境整備ですが、香美町内3区においても、特に通学路の路側のカラー化と、車線分離線が整備され、安全対策がなされています。非常に高く評価したいと思いますが、また伺いますが、現在の通学路で、路面標示、ゾーン30、先ほどお答えいただきましたが、そのほか、横断歩道のカラー化の計画はあるのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) 横断歩道の設置については警察が行うもので、教育委員会とか道路管理者が書くものではありませんので、カラー化するかどうかについては、また毎年の交通安全推進会議の中で協議した上で、必要があればしていくことになろうかと思います。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 警察の範囲内ということなんですが、私は、横断歩道について、また教育委員会のほうからしっかり警察のほうにもお願いしたいと思うんですけど、児童たちの安全確保をしようと、小学校周辺にある横断歩道のカラー化を進める自治体が増えていると聞きます。カラー化の対象は、市道、町道で信号がない横断歩道、カラー化にすることでドライバーから見えやすくするため、白線と白線の間を緑色にし、ドライバーの目を引いて注意喚起するのを狙いとしています。普通、横断歩道で人が立っているときは一旦停止をしますが、カラー化することで横断歩道に対するみんなの意識が変わり、よりよい安全対策になると思います。この横断歩道についての父兄からの意見というか、そういうものは、もう一つなかったのか、お伺いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) お答えしたいと思います。横断歩道の設置の要望というのは、何か所か上がってきております。実際に、最近ですと、村岡区の長須のところでバス通学の児童が道路を毎朝横断するということで横断歩道を設置していただきましたし、以前には、森バイパスのところに横断歩道、それも去年でしたか、描いていただいておりますので、横断歩道を設置するには条件があるんですけれども、横断の前後に、横断者が横断を待つスペースというか、それが一定の確保をされてないといけないとか、いろいろ条件はあるんですけども、それが整っているところについては、すぐに大体警察のほうも対応してくれています。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) また、一般社団法人兵庫県道路標識標示業協会によると、道路標識、また区間線、これは町のほうも関係あると思うんですけど、区画線の維持管理の現状として、課題についてということでこういうことがありました。近年、区画線更新の予算が十分に確保されてこなかったため、特に12か月を超えてからの磨耗度が早い割合で進んでいくと警鐘を鳴らしています。この安全対策のためのそういう予算の検討は当然すべきと思いますが、その辺については協議はあるのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育総務課長、清水幸信君。 ◎教育総務課長(清水幸信) 道路整備、そういった予算については、教育委員会としては、道路管理者であったり、警察にむしろお願いするほうの立場でございますので、それは道路管理者等の判断になろうかと思います。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) お願いするほうといいながら、それは実際の声ですので、ぜひ、予算取りをするということではないんですけど、しっかりその辺は要望していただきたいと思います。  スクールガード、いわゆる学校安全ボランティア、見守り隊のことですが、香美町では10団体、総勢五百十数名の協力を頂いていると以前お聞きいたしました。日頃、スクールガード、見守り隊の方々には感謝しているところでございますが、スクールガード・リーダー、地域学校安全指導員、スクールガード、見守り隊の方の指導とか活動を行っている警察OBとか、教員OB、犯罪の専門家とされていますが、香美町には対象者がいないということなんですが、でも、必要と思いますが、この辺についてはどうお考えなのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 先ほどからいろんな問題で人数の少ない問題というのが出てきていて、いればいただけ、過去に声をかけていった実績はあるんですけども、残念な限り、ただ、見守り隊の中に元教員だったりする方はたくさんおられるんですけども、先ほど言いましたスクールガード・リーダーに関しましては、今のところ町内ではいません。ただ、見守り隊の数を増やして対応しているというのが現状にあります。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 見守り隊の方々なんですが、日頃に活動していただいている見守り隊、スクールガードの方との定期的な協議会とか、学校との連携というのは、どういう形で取られているかお聞きしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) これも先ほどの論理でいうと、全てが認知しているかということに関してはクエスチョンなんですが、ただ、学校からずっとついて帰られるときに、朝あったことであるとか、それから、帰り心配していることであるとか、そこのやり取りはそれぞれの学校がしているようには聞いております。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 改めて学校から、見守り隊の方々の会合というか、そういう、いろんな形でお願いをしたり、先ほど言った、スクールガード・リーダーという存在がいないということですが、そういうところで何か、それぞれの見守り隊の方にお任せしているというか、実際に年間に何かお伝えしなければいけないというところはないのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問なんですが、これもまた全部の学校にしたか、せんかという確認を取ったわけではないですが、4月、5月のときに、本年度のスクールガードに全部一度集まってもらって、夏に話をしました。日々、毎日やり取りをしていますというような声は、それぞれの学校から聞いているというのも間違いなく行っております。特に何かがあったときに関しての連絡は、教頭を中心に話を聞いているということも含めて、過去に聞いたことはあります。実際に行っていると思います。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) まず、日々、児童・生徒を見守っていただいている見守り隊の方には、先ほど申し上げましたように、本当に感謝申し上げますし、これから冬を迎えますので、しっかりまたお願いし、我々もしっかり見守りたいと思います。  最後に、交通安全教育については、歩行者、児童・生徒に一番伝えなくてはならないことは多々あると思います。警察の方に来ていただいて、安全教室をされているということなんですが、一番児童に伝えなくてはいけないことというのは、学校としてはどういうことを重きに持っているか、お願いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 発達年齢によって、中学生と小学校の低学年とはニュアンスが変わってくるかもしれませんが、基本的には、交通安全というのは、自分の身は自分できちっと守る。そのためにもルールを守っていくんだということをします。ただ、なかなか難しい、先ほどのヒヤリハットの部分というのはあるので、十分点検を行って、毎日交通を使うということに関してが一番の大きな指導の内容ではないかというふうに思っております。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 本当に児童・生徒にとっては、交通安全といったら一番基本なんですけど、よく思うには、自分の意思をしっかりドライバーに伝えるということが大事だということをよくお聞きします。例えば横断歩道に立っているときに、自分が渡りたいのか、渡らないのかというふうな意思表示を、ドライバー側としたら、確認が不十分なところがあると思うんです。ある方から、立っているだけで一時停止をしなければならないことは心がけていると。ただ、やっぱり渡らない児童もいるので、その辺もしっかり教育として伝えるべきではないかと思います。10月頃から日の暮れる時間も早くなり、5時頃を過ぎると辺りも暗くなります。父兄から、通学路で街灯がなくて危ないとの話を聞きます。地域の問題とされていますが、この対応についてはどう考えるのでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) それに関しても、先ほどの横断歩道の話と一緒で、昨日もお話ししたように、優先順位があって、非常に危ないというのか、暗くてという箇所に関しては、毎年協議をして、依頼していけるものは依頼をしております。ただ、残念なことに、優先順位があったりして、なかなかすぐつかない現状はありますけども、子どもたちには、暗いときは暗いときの生活の仕方ということを学校が中心に教えていって、十分職員によるパトロールの数を増やすとか、そういう対応に関しては進めていますし、今後も、一本でも多くそれがつくためにも、学校を中心として働きをかけなくてはいけないと思っております。ただ、なかなか電灯をつけるとか、横断歩道をつけるというのは、学校だけが、教育委員会だけがする話ではなくて、地域の老人会だったり、道路はいろんな方が使われるわけで、みんなが声を一つにして進めていくということが大切かなというふうにも思っております。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 実際に、本当に少し遅れれば真っ暗の中を帰らなくてはいけないことも多々あると思います。ただ、環境というところも非常に大事ですので、学校を中心とした、地域に率先して声をかけられるようなことをお願いしたいと思います。  私、最近耳にしたんですけど、横断歩道を安全にということで、横断者の存在をドライバーに知らせる横断者注意喚起灯、これ、名前がゆずるくんという、ある企業が発売したことなんですけど、話題になっているので伝えたいと思いますが、信号機のない横断歩道に簡単に設置でき、ソーラー式かつ無線的なので、電源工事は不要で、作動はふれずに点灯できるので衛生的に使えますと。何もないのですいません。本体は、高さ3メートル70センチぐらいで、ポール上部に黄色のLED2個のライトが交互に点滅し、ドライバーに歩行者がいることを伝えます。設置することで車両の一時停止、マナーが向上し、通行速度の低下など効果が見受けられることを期待しているということがありました。横断者注意喚起灯というものはご存知なのでしょうか。また、形にないので分からないんですけど、こういう信号機の代わりになるんですが、こういうものに対して考えをお願いしたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) 教育長、前田毅君。 ◎教育長(前田 毅) 今の質問に関して、今言われたものに関しての認識はありません。ただ、先ほどから言っている、予算が要ることであり、それから道路にものを勝手に置いてはいけないので、当然のごとく、公安とのやり取りもしていかなくてはいけない等々も含めて、必要があると思ったところに関しての検討については考えていこうとは思いますが、今、私がどういうものなのか分からないので、そこに関してはまた調べていって、検討の必要性に関しては考えていければというふうに思います。  以上です。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 正確なことを私も紹介できないので大変申し訳ないんですけど、一度、横断者注意喚起灯を検索していただいたら、商品も分かると思います。ぜひご参考をお願いしたいと思います。実際に児童・生徒が日々、安全・安心に通える通学路であるように我々も見守っていきたいと思います。  ということで次の項目に入りたいと思います。 ◎議長(西谷 尚) ここで暫時休憩をいたします。再開は15時5分といたします。                               午後2時52分 休憩                               午後3時04分 再開 ◎議長(西谷 尚) 休憩を閉じ、会議を再開します。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 次に、高齢期の難聴者についての問いですが、我が町も高齢化が進む一方、高齢者の方には、いつまでも元気で、社会に、地域に、活躍していただきたいものです。加齢性難聴は10年かけて少しずつ進行するため、聞き取りが悪くなっているという自覚がない場合があると言われています。また、難聴の高齢者の中には、相手の話していることが正確に聞き取れないとき、何度も聞き返すのは相手に悪いと考えて、そのまま黙ってしまったり、分かったふりをしてしまうこともあるようです。そういうことで会話がうまくいかないことなどを繰り返すことで、話すことが苦になり、無口になってしまったり、引っ込み思案になってしまうなど、気持ちにも影響を及ぼすことがあります。さらに、認知機能が低下しやすいとも言われています。聴力の度合いによって難聴の程度は分けられますが、難聴の程度は音の大きいデシベルを目安にして、軽度難聴、中等度難聴、高度難聴、重度難聴の4つのレベルに分類されます。日常会話が60デシベル程度で中等度難聴となります。中等度の難聴がある高齢者を対象とした補聴器の購入費用の助成をする必要があると思いますが、町長に伺います。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、西谷高弘議員の次のご質問にお答えをいたします。  加齢性難聴者への補聴器購入助成につきましては、令和元年9月の第113回定例会で谷口議員へも答弁いたしましたが、議員ご指摘のとおり、人間は誰でも加齢とともに高い音から少しずつ聞こえにくくなり、70歳以上の半数に難聴があると言われております。加齢性難聴は、少しずつ進行し、自覚しにくく、言葉が聞こえにくくなると認知機能の低下によってコミュニケーションに支障が生じることで周りから孤立し、認知症などのリスクが高まるとも言われております。現在、補聴器購入の公的支援については、身体障害者手帳に聴覚障害の記載がある方を対象として、障害者総合支援法に基づき、補装具としてその支給が認められており、補聴器の形状により基準額が異なりますが、その基準の範囲内での支給を行っているところでございます。したがいまして、身体障害者手帳に該当する場合は、引き続き、障害者総合支援法に基づいた補装具として支給を行うこととしております。  なお、身体障害者手帳の交付基準に該当しない加齢性難聴の方への補助制度ということについては、現在のところ考えておりませんが、県議会では、平成30年12月に、加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的補助制度の創設を求める意見書が採択され、国においても、補聴器を用いた場合の認知機能低下予防の効果などを検証する研究が進められていると聞いておりますので、国の動向を見守った上で、町の補助制度については検討したいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 2015年に政府が策定した認知症施策推進プラン、新オレンジプランでは、難聴の早期診断及び早期対応として、補聴器を装用した活発なコミュニケーションが発症予防につながる可能性があると期待されています。認知症の発症には様々な要因があります。難聴も要因の一つと言われています。先ほど町長が言われたように、障害者手帳交付者は補助対象になるんですが、障害者手帳交付者以外で検討する対象者として、特に70歳以上の非課税世帯等の方もぜひ助成対象にしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 補聴器の関係については、先ほどありましたように、以前も谷口議員からもご質問を頂いた経緯がございます。機種もいろいろ、金額も、3万5、6千円から十何万円するようなものございますが、大概が耐用年数が5年というようなものでございますので、このことについて町が単独での支援ということになりますと、なかなか難しいものがあろうかなという思いもいたします。身体的な特徴の障害者手帳をお持ちの方は対象になっておりませんが、今おっしゃいますように、経済的に負担が大きい金額でございますので、そういう方々への支援ということについても、なかなか今、町として踏み出すということまでには至らないのが現実でございます。先ほども県議会、あるいは国でも、認知機能の低下について、そういう器具が有効な手立てになるという研究結果も出ているようでございますから、これは国民全ての難聴者、高齢者の対応として国が新たな指針を示して、何らかの支援をそれぞれの自治体に頂けるようであれば、私どもも遅れないように対応していくのが今の状況かなというような思いでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 西谷高弘君。 ◎西谷高弘(7番) 町長が言われるように、補聴器は多種多様な機種があります。当然、高額なところもあるんです。補助があることで購入意識が変わり、補聴器の装用によって会話や笑顔が増えたなどの声が聞けることを期待し、町単独でまた検討していただきたいと思いますし、そういう笑顔や会話が増えたというような声を聞きたいということを期待いたしまして、私の一般質問を終わります。 ◎議長(西谷 尚) 以上で西谷高弘君の一般質問を終わります。  次に、田野公大君の一般質問を行います。  田野公大君。 ◎田野公大(1番) 議席番号1番、田野公大でございます。通告に従いまして第130回12月定例会一般質問をさせていただきます。今回用意しているのは1問だけでございます。  1問として、地域の生活を守るためにということで、実状に合った行政サービス体制の構築をと題しております。次に、質問事項のほうに書いてあります、「地域の高齢化者」からと書いてありますが、間違っております。「高齢者から」と訂正をお願いします。  それでは、最近地域の高齢者からいろいろな声を聞くようになりました。選挙に行きたいけど、交通手段がないので諦めたという方もおられました。コロナで消毒液の給付があるみたいだけど、もらいに行けないわとか、買物券、プレミア券等々の給付があったけども、なかなか買物に行く機会がないというようなことも聞きます。役場に手続に行きたいが、具合が悪いし、足も、交通手段もないし、なかなか行きにくいというような意見。本当はある講演を聞きに行きたいんだけども、なかなか足が向かないというようなことも聞きます。そういった声に行政はどのように応えるのかということでございます。給付体制の検討が必要では。出張受付体制の構築が必要では。村単位での投票の方法は考えられないか。行き届いた実状に合った送迎体制は組めないか。このような課題に応えられるような人(送迎や代行)を各地域に配置できないか。講演会などの配信。村単位でのオンライン説明会やタウンミーティング(各地区公民館や集会所へのリモート機器の整備等も)など挙げれば多岐にわたるわけでございますが、このようなことを真剣に検討する時期に来ているのではないかと私は考えます。ワクチン接種時の送迎体制は、そういう意味ではよかったと思いますし、今後また接種がありますから、またそういう体制でしっかりやっていただきたい。そのような配慮がこれからはいろんな場面で必要ではないかと思います。そういった考えを町にお伺いいたします。 ◎議長(西谷 尚) 質問は終わりました。町長の答弁を求めます。  町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) それでは、田野公大議員のご質問にお答えをいたします。  高齢化が進展しております本町において、移動手段を持たない方、とりわけ高齢者の皆さんへ向けた対応については、常に念頭に置いて施策を展開しているところでございます。議員が具体的に例示しておられます事業や事項については、一口に行政サービスといっても多岐にわたり、高齢者自身が移動する必要があるか、代理で済ますことができるか、在宅でできることか、電話だけでも可能か、集落単位で取り組むべきことかなど、事業内容によって対応の仕方も大きく異なるため、行政と町民の関係の在り方、手続の方法などを整理して考える必要がございます。  高齢者自身が直接対象になることとして、このたび実施しました新型コロナウイルスのワクチン接種の集団接種時における送迎バスによる対応は、本人がワクチン接種を受ける必要があるため、集団で集まっていただき、一斉に接種させていただきましたが、これと同じレベルで、長期的、継続的に何でも移送対応ができるかどうかは別問題であると考えております。  コロナ対策の中での受付体制について、例えば定額給付金の申請受付、コピーサービスについては、本庁、地域局の職員を4人1組で3班に分け、各集落に出向いて行い、535世帯の利用がございました。同時に消毒液の配布も行いました。  なお、消毒液については、本庁・地域局において現在も無料提供を行っておりますが、各集落に出向いての配布となると、人的資源が限られる中で長期的に繰り返し行うことは困難だと考えております。  選挙の投票については、自宅で投票が可能な、郵便による不在者投票の制度がございます。対象者は、身体に重度の障害を有する方及び介護保険法に規定する要介護5である方に限られており、それ以外の方は、投票所に出向いて投票を行う必要があります。集落単位での投票については、移動式期日前投票所という方法がありますが、投票管理者や立会人、選挙事務に従事する職員等をはじめ、投票機材や通信システムを整える必要があり、設営、撤去の時間を考慮すると、期間内に多数の集落を移動することは困難と言えます。また、投票所を統合した地域においては、代替手段として、投票日当日に送迎バスを運行しておりますが、実際の利用者は毎回2人程度、衆議院議員選挙では利用者なしの現状でございました。  講演会などの配信、村単位でのオンライン説明会やタウンミーティング、各地区公民館、集会所へのリモート機器の整備ができないかということについては、昨年からコロナ禍にあって、オンライン会議が増えており、香美町と県や各市町、あるいは本庁と各地域局との間でオンライン会議や研修会も普通に行うようになりましたが、これを各区集会所まで広げていくこととなると、各区長さんのご協力も必要となります。自治会のデジタル化については、今後区長の皆さんとその方向性について検討してみたいと思います。  行き届いた実状に合った送迎体制は組めないかという質問に関しては、都合のよい送迎体制といえば、結局個人タクシーでございますが、町民の皆さんが自由に手配できるタクシーがどれだけ利用頻度があるか。香住区でのこれまでの利用実績から見ると、課題があると思います。高齢者の移送という点で捉えれば、まずは公共交通としての町民バスがあり、そして日常的に車椅子やストレッチャーを使用している方へは、外出支援サービスや介護タクシーの制度がございますが、利用が医療機関や施設利用の場合に限るなどの制限がございます。議員が言われる、このような課題に応えられるような人、送迎や代行のできる人を各地域に配置できないかという質問に対しては、まさにそのような地域での困り事、あらゆる課題に対応していくために、地域の支え合い、共助としての地域コミュニティーの役割が重要になってこようかと考えております。いずれにしても、多岐にわたる行政サービスを町民の皆さんに対して同じように提供できるかといえば、人的にも財政的にも限りがございます。行政サービスを町民の皆さんに公平に、そして効果的にどのように提供していくか。その在り方をしっかりと捉えて進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 町長の答弁は終わりました。質問はありませんか。  田野公大君。 ◎田野公大(1番) 答弁ありがとうございます。何か、「せないけんな」と言いながら、できないというような答弁かなと感じました。私、今日、この一般質問をするのに、キーワードとしてここに書いて、今しゃべっているんですけども、1つは出張、送迎、代行、オンライン、選択、調査、説明、相談、文化の違い、地域コミュニティー育成、基本は住民主体、このように書いてあります。これに沿ってしゃべろうと思い、ここに立っておるんですけども、先ほど町長の答弁にありました、出張は、僕が例示した、例えば選挙の投票なんですけども、町長が言われたので、期日前の移動投票所の設置というようなことは、されている地域も全国では何か所かあります。そういったことも、町長の答弁では、少しハードルが高いような話でしたけども、実際やってみる価値はあるのかなと思っておりますし、これからはそういったことに細かく対応していかないと、なかなか投票率が上がらなかったり、超高齢者の意向が政治に反映されないというようなことが出てくるかもわかりません。投票に関して言うと、今説明がありましたように、ある一定の条件の方にはいろいろ、説明されたような投票の仕方があると。だけど、健康な人で、高齢でなかなか出向くのにしんどいというような人には、あまりない。送迎も走らせているということを聞きましたけども、あまり乗らないというようなことが言われましたけど、そこら辺で乗らないからやめるということではなくて、しっかり意向も、アピールをしながら乗ってもらって、利用してもらうということが大事だと思います。  送迎ですけども、送迎については、コロナの対応で送迎をすると。なかなか出にくいという人がやっぱり増えてきますね。高齢化してきて、最近11月末に国勢調査がありましたけども、結果発表がありましたけど、高齢化はどんどん進んでいっているということで、当然それに対応するやり方を考えていかないといけないということで、役場の職員も少なくて、人的リソースも十分にない中でどうするかということを検討すれば、民間を利用するとか、行政と民間の間に入る人材を利用するとか、そういったことで体制を何とか組めないかというようなことを検討していく必要があろうかと思います。  代行ですけども、代行ということは、これからマイナンバーカード等が普及、香美町はかなり普及率が高いということで、持ってもらった。そういったことの、これからマイナポイントとかいろんな、健康保険証で使えたり、携帯に登録できたり、免許証の代わりになったりとかいうような状況の手続等は、なかなか一般住民では分かりにくいとこがありますし、そういったものを地域で、例えば地域おこし協力隊みたいな方が地域に出向いて、代わりに手続をしてあげるとか、やり方を教えてあげるとか、そういったこと。行政への手続に代わりに行ってあげるというような人を育成するというようなことも考えられるのかなと思います。
     次に、オンラインですけど、オンラインも同じように、マイナンバーカードをいかに利用してもらうかということをしっかりと、これは、デジタル化と高齢化、相反するものが増えていく。デジタル化していくし、町民は高齢化していくというような、デジタルディバイドの関係が出てきます。そういった、しっかりと説明をする体制を組んでいかないといけないというようなことがあります。そんなとこがいろいろありますので、できないことがいっぱい出てくる、難しいことはいっぱいあると思うんですけども、しっかりそれは考えていかないといけないと思うんですけども、町長、その辺はいかがでしょうか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) まさに高齢化がどんどん進んでいって、今、議員がおっしゃいますようなことも、本当に念頭に置いて考えなければいけないということも思いますが、逆に、今日も、ほかの議員の皆さんから頂いた公共交通のような話、せっかく町民バス、あるいは様々な交通手段のことを検討いたしましても、逆に田野議員からは、役場が出向いてとか、そういう公共交通を少しでも乗っていただきたいように編成しても、出張サービスだとか、送迎サービスを別に求められるということになりますと、なかなかそこがうまくいかないのが現状でございます。投票に行くのに交通手段がないから行けないということでなしに、必ず地域局、あるいは本庁舎、投票所、主だったところに通っている公共交通のバスなんかはあるはずでございますし、特定の期間内に期日前投票の仕組みも取っておりますから、長い選挙期間といいますか、投票所を設けている何日かの間に何らかの場面で公共交通を利用していただいて、投票所に向かっていただく。我々には、やはり政治や地域の行政に関心を持っていただくための、そういう日々の努力もしなければなりませんが、せめて投票ぐらいには、足が痛くても頑張ってバス停まで出ていただく。当然、今も走っております町民バスなり、路線バスなりを使って投票に行っていただくというようなことも考えていただきませんと、乗る機会がある交通手段があるのに、それをまた別の手立てで、町のほうから、出張サービスだとか送迎サービス、そういうものを二重にするということは、住民の皆さんには大変喜ばれるかもわかりませんけれども、なかなか難しいのが現状でございます。  今、数字を確認しておりますが、例えば、ワクチン接種に集団接種会場までの高齢者向けのバスを運用いたしました。今、何人乗られたか分かりませんけども、あれもコロナのワクチン接種に対します補助金を活用しておりますから、町の腹は痛んでおりませんけども、それでも700万円だか800万円だか、かかったと思います。延べで言いますと、総数は716人、たくさん乗っていただきましたけども、800万円かかっておりますから、お1人に1万円かかっていることでございますから、そういう面も含めて、様々今後住民の皆さんの利便性を高めるための手当てをしようと思えば、コストもしっかりとかかるわけでございますから、その辺をどう考えるかということで、住民の皆さんにもできるだけ本当に喜んでいただけるような体制には持っていきたいと思いますけれども、そういう状況がなかなか克服できない、我々の知恵のなさもございますけども、なかなか難しいところでございます。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 田野公大君。 ◎田野公大(1番) 十分町長が言われることを理解しております。私がさっき挙げた項目、出張、送迎、代行、オンラインというキーワードに何を求めるかということ、私は、コミュニティーができるという、コミュニティービジネスが立ち上がると。これを期待するわけです。行政が全てこれをするということではなくて、間に立つ組織なり、事業体なりが出てくるということが本来の姿だと私は思っております。それをどう育てていくかということが非常に大事なんですけども、行政の立場からすれば、今言うような細かいとこまで手が届くような考え方が、施策をつくる段階ではしっかり考えて、漏れのないような、いろんな状態の人に漏れなくサービスが渡るような、いろんな選択ができるというようなことを考えて施策をつくっていくということが大事だと思います。そのためには、高齢化するこの地域ですけども、何が大事かと、よく施策立案で言われるのが、エビデンスベースの施策立案ということがよく言われるんですけども、そのエビデンスを見つけるのに調査ということが必要だと思うんです。今、いろんな施策をする段階で実際はどうなんだということを分かってないと、なかなか的確な施策はできないということで、お聞きしたいんですけども、例えば、町民生活実態調査とかなるようなものをこれまでしたことがあるのかどうか、お伺いします。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 例えば町民生活全般を網羅するような形でのアンケート調査というのはありませんけども、例えば学校の統合でありますとか、交通手段の関係、それぞれ町民ニーズを把握するために、今までも様々な実態調査をさせていただいていると思いますし、総合計画の改編時には、その基礎となるデータを収集するための町民アンケートも多々してきたというふうに思います。先ほど再質問の中で議員がおっしゃいましたことを、まさに取り組もうとしておりますのが、新しいコミュニティーの考え方で先行して射添地区のでき上がった協議会につくっていただいておりますが、まさに今、議員がご質問を頂いておる分野こそ、新しいコミュニティーの中で解決していただくお知恵を拝借するための組織でございますから、例えば先ほどの送迎だとか、公共交通の分野も、先行して組織化なされた射添地区の中で、我々の地域は、地域のコミュニティーの中で、高齢者の皆さんに対する送迎手段についてはこう考えるというようなことをきちっとまとめ上げていただければ、射添地区内を走る町民バスは必要なくなるわけでございますから、新しいものを構築していただくことを、住民の皆さんが主体的に考えていただくことを町は側面から支援して、今後のその地域の高齢者対策も含め、交通手段の問題や買物難民の話、あるいは選挙の投票所の在り方はどうなのかというようなことを、率先して地域づくりの中で、新しいコミュニティー組織の中で小学校区ごとに決めていただくという思いで、そのことにも今、企画課を中心に取り組んでいるわけでございますから、本当に議員がおっしゃいますことが正論でございますけども、我々としては、どこにもお金は振り向けられないということを、住民の皆さんの発案の下で簡素化した、実効性のある政策の転換の基礎になる部分を住民の皆さんに何とかつくり上げていただきたいという思いで新しいコミュニティーを設置しておるわけでございますから、まさに今、議員からご質問を頂いているような内容については、先行して組織をされた射添地区の地域協議会、新たなコミュニティーの場の中でいろいろと議論をしていただいて、私どもの参考になるところは少しでも具現化できるような体制を整えてまいりたいというふうに思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 田野公大君。 ◎田野公大(1番) そういう部分では私も同じことを思っておりますけども、まず、調査の話、公共交通の話に対しての私のあれは、公共交通と、村の中で、例えば若い人が高齢者を送迎してあげるというような、こういう動きは全く別に考えているんですけども、そういったコミュニティーができていく。これ、ここが難しくて、放っておいて、やってくれよと言っても、なかなかそういうのが出てこないという。じゃあ、どうしたらいいのかということを考えるんですけども、例えば、行政がその地域にこれを1回受けてやってみてもらえませんかというようなやり方です。そこに何らかの、例えば補助を出すとか、そういったやり方をするということも一つの方法かと思います。住民に任せても、誰が責任持ってやるかというようなことになってくる。なかなか進まない。国では、よく言われるベストプラクティスというか、成功体験、成功事例をどんどん国なんかはよく出しているんですけども、そういった経験をどこかでしてもらうと。一つの項目でいいので、こういうイベントがあるときに、地域で送迎を頼めんかなとか、そういったちょっとしたことを少し頼んでみるというようなことから始めていくということがいいのかなとは思うんですけど、その辺はそれぞれの考えだと思います。  調査に入りますけど、調査ですけども、地域がどういう実状なんだということを定期的に国が国勢調査するように、町も町勢を調査して、生活がどうなっているのかということをしっかり、人的リソースの話もありますけども、民間を使ってでも、地域おこし協力隊を使ってでも、そういう調査はしていくべきだと思いますし、特に大事なのが、香美町の場合は、海と山という地理的な構造があります。ですので、文化的な違いもあるわけです。山と海とでは随分文化が違いますし、例えば例を挙げますと、山のほうでは雪対策があります。最近つくづく思うんですけども、屋根の雪下ろしもそうですし、山のほうでは、冬囲いと、冬には雪囲いをするんです。雪囲いしたり、トタンがさびてくると屋根のコールタールを塗るというような作業が、恐らくあまり香住のほうではそういう作業はないのだろうとは思いますけど、そういったことも、かなり高齢者の方が1人で住んでいて、そういったことに業者の人をお願いして頼んでやっているという状況、だんだんそれが多くなってきているというようなことがありますので、そういったことに行政は何か対策ができないのかなんて思ったりもするわけです。そういったいろんな事情を行政は調査をして、把握して、施策へと結びつけていくのが本来の行政の在り方ということで、組織としては、地域が主体になってやるということが僕は基本だと思います。それに、施策の段階では、町はそれをしっかり見ていて、いろんな後方支援でも結構です。そういったバックアップが必要になってくるという、そういった循環です。そういったことで、住民主体で地域コミュニティーを育成するという立場で行政が関わっていくということが大事でありますので、重なりますけども、調査ということは大事だと思うんですが、その辺はいかがですか。 ◎議長(西谷 尚) 町長、浜上勇人君。 ◎町長(浜上勇人) 議員がおっしゃいますように、様々な町民生活の中での変化を捉えたり、行政として何が必要か。場面に応じて、町民の皆さんの意向や考え方、現状について調査することは必要だと思っております。  以上でございます。 ◎議長(西谷 尚) 田野公大君。 ◎田野公大(1番) ありがとうございます。しっかりと時代の変化なり、高齢化、村の状態とか町の状態、そういったものをしっかり行政は把握して、オンライン化というか、そういった文明の利器というか、デジタル化は、そういった情報を得るということに関しては、使い方次第では非常に強力な武器になりますし、これから、まして行政はDX化ということが進んでいきます。しっかり町民に説明をしないと、なかなか分かりにくいということもございますので、使いにくいということもございますので、そういったことにしっかり取り組んでいただくように求めまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございます。 ◎議長(西谷 尚) 以上で田野公大君の一般質問を終わります。  お諮りいたします。  以上で本日の日程は全て終了いたしました。  本日はこれにて散会したいと思いますが、これにご異議ございませんか。               (「異議なし」の声あり) ◎議長(西谷 尚) 異議なしと認めます。  よって、本日はこれにて散会することに決定いたしました。  次の本会議は明日12月16日木曜日午前9時30分より再開いたします。  本日はご苦労さまでございました。                               午後3時43分 散会 Copyright (c) KAMI TOWN ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved. ページの先頭へ...